サッカー日本代表は17日、国際親善試合でカナダ代表と対戦し1-2で敗れた。

 9月中旬のトレーニング中に左ひざ内側側副靱帯の部分断裂という大怪我を負ったDF板倉滉は、カタールワールドカップ直前に長期離脱を強いられた。手術はせず、保存療法で回復に努め、あくまでワールドカップ出場に照準を合わせて調整を続けてきた。

 そして、約2ヶ月にわたるリハビリを経て復帰。ボルシアMGでリーグ戦1試合に出場してから日本代表に合流することができた。

 17日のカナダ代表戦は、板倉にとって負傷後初の先発出場だった。センターバックとして67分までピッチに立ち、ひざの重傷の影響を感じさせないプレーで存在感を発揮した。

「今日、こうやって65分くらいできたということがすごく大きくて。リハビリからちゃんとステップを踏んでできています。今日は67分の出場になりましたけど、ここで65分以上できたことで、次のドイツ戦は(スタメンで)いけます。僕にとっては良かったなという印象です」

 もちろんプレー後の患部のリバウンドなども慎重に見極め、しばらくはプレータイムなども制限しなければいけないだろう。

 それでも「自分が想定していたよりも良かった。もっともっと運動量を増やさないといけないところはもちろんありますけど、でも、カナダ代表相手にしっかりできたのがよかったですね」と、久しぶりの長時間のプレーで大きな手応えを得たようだ。

 DF冨安健洋が太ももに負傷を抱えており、カナダ代表戦は欠場を余儀なくされた。またMF遠藤航は脳しんとうからの復帰プロセスを1つひとつこなしている最中で、MF守田英正は左太ももの違和感を訴えて別メニュー調整を続けている。

 ディフェンスラインと中盤のキーマンが万全ではない中、センターバックだけでなくボランチにも対応できる板倉の復活は、日本代表にとって大きな後押しになるはず。23日に迎えるカタールワールドカップのグループステージ初戦、ドイツ代表戦ではさらに状態の上がった背番号4の姿が見られるに違いない。

(取材・文:舩木渉)

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