日本代表MF相馬勇紀(名古屋グランパス)が17日、FIFAワールドカップカタール2022前最後となった強化試合を振り返った。
日本代表はカタールW杯グループEで、ドイツ代表とコスタリカ代表、そしてスペイン代表と同居した。強豪国ひしめくグループを勝ち抜けるため、日本代表は本大会前最後の強化試合としてカナダ代表と対戦。試合は8分、MF相馬勇紀が先制点を奪ったものの、21分にセットプレーから追いつかれる。さらに後半アディショナルタイム、痛恨のPK献上から逆転ゴールを許して、1-2で敗北を喫した。
これまで左サイドでの起用が多かったが、同試合では右サイドで先発出場した相馬。本大会前最後の強化試合を振り返った同選手は「最後、1-2で負けてしまい、悔しさが残るゲームでした」と悔恨の念を口にしつつ、「最初の方は少し、左サイドで受ける時とは角度や向きが違ったので、タッチなどが合わなかった部分がありましたが、やってくうちに徐々に慣れていくことができて、良かったです」と右サイドでのプレーに手応えを感じているようだ。
また相馬は、森保一監督の下で不動の右サイドとして活躍してきたMF伊東純也にも言及。タイプの違う選手として、チームにアクセントを加えたいと語った相馬は「多分、右利きの右サイドで純也さんが長い時間プレーすると思いますが、また僕はタイプが違うので、そこは自分なりに得意なことを出していきたいです」と意気込む。続けて「この1年間、左サイドで多くプレーしてきましたが、任されたところをやるというのが自分のモットー。そこの違いは、次までに修正します。(ボールの)持ち方ひとつとっても、落ちて受けるとか、ターンする方向が違うとか…。首振る動きもスムーズにいかなくて、最初は何回かボールを外に出してしまったので、そういう部分を合わせていきたい」と改善点についても明かしている。
これまでの相馬はドリブル突破からゴールに絡むことが持ち味だったが、同試合では相手DFの背後のスペースに斜めに走り込むという新たな得点パターンを見せた。MF柴崎岳と生み出したゴールについて、相馬は「岳さんの特長は把握していて、練習の時から狙いますと話をしていました。マッチできてよかったと思います」と告白。さらに「背後の部分は狙うポイントのひとつと考えていたので、最初のプレーから得点につながって良かったです。右でも左でも今後狙っていくべきだと思いますし、ディフェンダーがボール保持者とマークの両方を見られない瞬間がサッカーにはあるので、そこはどんどん仕掛けていきたい」と勇ましく狙っていく姿勢を示している。
日本代表で進化し続ける相馬勇紀は、まもなく開幕を迎えるカタールW杯でどのような活躍を見せてくれるのだろうか。日本代表は23日にグループE第1節でドイツ代表と対戦する。