ベルギー代表は18日、国際親善試合でエジプト代表と対戦し1-2で敗戦した。
カタール・ワールドカップ(W杯)でカナダ代表、モロッコ代表、クロアチア代表と同じグループFに属するベルギーが、W杯前最後の親善試合で惜敗した日本は23日にW杯初戦でドイツ代表と対戦する。グループ初戦を控える中、大会前最後のテストマッチとしてエジプトとクウェートで対戦。
ロベルト・マルティネス監督はこの一戦に向けて、GKにクルトワ、3バックは右からデバスト、アルデルヴァイレルト、テアテ。中盤はヴィツェルとヴァナケンが2セントラルMFに、左右のウイングバックにカスターニュとカラスコを起用。前線はバチュアイが最前線に入りアザールとデ・ブライネが2シャドーに並んだ。なお、コンディション不良のルカクとトロサールはベンチ外となった。
サラーやエルネニー、トレゼゲらが先発したエジプトに対し、ベルギーは4分にアザールの斜めのパスをボックス内のバチュアイが受けると、トラップで浮いたボールがヘガジーの左腕に当たったが、オンフィールドレビューの末に主審はノーハンドのジャッジを下した。
さらにベルギーは10分にも、デバストのパスをボックス中央左で受けたバチュアイが左足の強烈なシュートでゴールを脅かしたが、これはクロスバーを直撃した。
序盤は後手に回る展開となったエジプトだったが、11分にトレゼゲが最初のシュートを放つと、21分にもエルネニーのスルーパスでDFの裏に抜け出したトレゼゲが決定機を迎えたが、共にシュートはGKクルトワのセーブに阻まれた。
その後は一進一退の時間が続く中、ベルギーは33分に失点する。自陣バイタルエ
リアでボールを受けたデ・ブライネがトラップミスからボールを失うと、モハメドがペナルティアーク手前から放ったコントロールシュートがゴール右に突き刺さった。
ハーフタイムにかけては、ポゼッションでエジプトを上回ったベルギーがよりアグレッシブに攻めの姿勢を見せたが、集中した守りを見せるエジプト守備陣を崩すには至らず。前半は0-1で終了した。
迎えた後半、デ・ブライネやバチュアイら3選手を入れ替えたベルギーだったが、開始早々の50秒で失点する。センターサークル付近でハマダの落としを受けたサラーが相手DFの裏へ浮かせたパスを供給すると、これに反応したトレゼゲがそのままボックス左まで持ち上がりシュートをニアサイドに突き刺した。
2点を追う展開となったベルギーは、両サイドを経由して何度もアタッキングサードまでボールを運ぶが、自陣で集中した守りを見せる相手に対してなかなか効果的な崩しを見せられず、なかなか決定機まで至らない状況が続く。
その後、ベルギーは71分にアザールとテアテを下げてムニエとヴェルトンゲンを投入。すると76分、左サイドにポジションを移したカスターニュのスルーパスをボックス左まで駆け上がったカラスコがダイレクトで折り返すと、最後はゴール前に走りこんだオペンダがワンタッチシュートを流し込んだ。
1点を返したベルギーは、87分に再びピンチを迎える。ドリブルでボックス右に侵入したサイードのラストパスをペナルティアーク右で受けたサラーがコントロールショットでゴールを狙ったが、これはわずかにゴール左に逸れた。
結局、試合はそのまま1-2でタイムアップ。W杯前最後の親善試合で敗戦したベルギーは23日にW杯初戦でカナダと対戦する。