11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。21カ国目はベルギー代表を紹介する。

【写真】炎のグラフィックが目立つベルギー代表の新ホームユニフォーム

◆ベルギー代表
監督:ロベルト・マルティネス
主将:エデン・アザール
予選成績:6勝2分け
W杯出場数:3大会連続14回目
W杯最高位:3位
FIFAランク:2位

◆ベテラン多数はどう転ぶ?

vol.21/ベルギー代表【カタールW杯出場国ガイド】前回経験者多数、悲願の初タイトル獲得なるか

まったくFIFAランキングっていうのは不思議なヤツだ。W杯の最高成績は3位で欧州タイトルも未制覇。それでもベルギーは過去トップに君臨し、現在も2位と、上位を保ち続けている。足りないのはタイトルだけなのだ。

ロシア大会に引き続いて指揮を執るロベルト・マルティネス監督体制下で臨む今大会には、ヤン・ヴェルトンゲン(アンデルレヒト)、トビー・アルデルヴァイレルト(ロイヤル・アントワープ)といったベテラン勢ら、前回大会経験者が多数招集された。ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)は世界No.1攻撃的MFと言っても過言ではなく、前回大会ゴールデングローブのティボー・クルトワ(レアル・マドリー)も変わらずの存在感を発揮している。

一方で、チームの新陳代謝が進んでいないのも事実。優勝候補に挙げられた2018年でも頂点に手が届かなかったことを踏まえると、プラスアルファをどれだけ積み上げられたかを疑問視する声も。エデン・アザール(レアル・マドリー)はクラブでの出場時間が乏しく、ロメル・ルカク(インテル)も負傷からの回復度合いが心配され、万全の状態とは言えない。

戴冠へと至るためには、ベルギーの至宝と称されるシャルル・デ・ケテラエル(ミラン)や20歳のアタッカー、ジェレミー・ドク(スタッド・レンヌ)、ロイス・オペンダ(RCランス)といった前線の新顔が輝きを放ち、ネガティブな声を一蹴する必要があるだろう。

◆超WS的注目プレーヤー
MFヤニック・フェレイラ・カラスコ(アトレティコ・マドリー)
vol.21/ベルギー代表【カタールW杯出場国ガイド】前回経験者多数、悲願の初タイトル獲得なるか

センターラインに派手なタレントをそろえるベルギーだが、左の翼も強力だ。スピードに乗った状態からの細かいタッチで縦突破からカットインと、独力での打開力は随一で、必ずしもスペースを必要としない点も攻撃のアクセントになる人物としてうってつけだ。

◆登録メンバー
GK
1.ティボー・クルトワ(レアル・マドリー/スペイン)
12.シモン・ミニョレ(クラブ・ブルージュ)
13.コーエン・カスティールス(ヴォルフスブルク/ドイツ)

DF
2.トビー・アルデルヴァイレルト(ロイヤル・アントワープ)
3.アルトゥール・テアテ(スタッド・レンヌ/フランス)
4.バウト・ファエス(レスター・シティ/イングランド)
5.ヤン・ヴェルトンゲン(アンデルレヒト)
19.レアンデル・デンドンケル(ウォルバーハンプトン/イングランド)
26.ゼノ・デバスト(アンデルレヒト)

MF
6.アクセル・ヴィツェル(アトレティコ・マドリー/スペイン)
7.ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ/イングランド)
8.ユーリ・ティーレマンス(レスター・シティ/イングランド)
15.トーマス・ムニエ(ドルトムント/ドイツ)
16.トルガン・アザール(ドルトムント/ドイツ)
18.アマドゥ・オナナ(エバートン/イングランド)
20.ハンス・ヴァナケン(クラブ・ブルージュ)
21.ティモシー・カスターニュ(レスター・シティ/イングランド)

FW
9.ロメル・ルカク(インテル/イタリア)
10.エデン・アザール(レアル・マドリー/スペイン)
11.ヤニック・フェレイラ・カラスコ(アトレティコ・マドリー/スペイン)
14.ドリエス・メルテンス(ガラタサライ/トルコ)
17.レアンドロ・トロサール(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド)
22.シャルル・デ・ケテラエル(ミラン/イタリア)
23.ミッチー・バチュアイ(フェネルバフチェ/トルコ)
24.ロイス・オペンダ(RCランス/フランス)
25.ジェレミー・ドク(スタッド・レンヌ/フランス)

◆グループステージ日程
▽11/23
《28:00》
vsカナダ代表
@アハマド・ビン・アリ・スタジアム

▽11/27
《22:00》
vsモロッコ代表
@アル・トゥマーマ・スタジアム

▽12/1
《24:00》
vsクロアチア表
@アハマド・ビン・アリ・スタジアム【写真】炎のグラフィックが目立つベルギー代表の新ホームユニフォーム