ドイツ代表が19日に記者会見を開催し、キャプテンのGKマヌエル・ノイアーが出席した。独『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
23日に予定されているカタールワールドカップのグループステージ初戦・サッカー日本代表戦に向けて、すでに戦い方のイメージは固まっているようだ。ノイアーは「いいポジションを取ってプレーし、後ろからしっかりとゲームを作ることが重要になる。攻撃でパワーとスピードを上げれば、日本が対処するのは難しいだろう」と自信をのぞかせた。
一方で、「警戒する日本代表の選手は?」と問われると、バイエルン・ミュンヘンに所属するGKは「鎌田大地」の名前を挙げる。「アイントラハト・フランクフルトの鎌田は素晴らしい選手。彼らに取っては重要な存在であり、我々にとって危険な存在になりうる」と。
「トップ下としてプレーするだけでなく、中盤の低い位置でもプレーできる。そして、敵陣深くまで侵入するための様々な手段を持っている。常に危険な場所に顔を出せて、両足でゴールを奪うことができるし、技術的な才能も持っている」
世界屈指の守護神からの「危険な選手」という評価に対し、鎌田本人はどう反応したのか。20日にオンラインで取材に応じた26歳は極めて冷静だった。
「11人いたら誰かしら警戒されると思うし、そういう質問なので、彼らも誰かしら言わないとダメだし(笑)。特にそんなに真摯に受け止めているというより、『そうなんだ〜』くらいの感じです」
自信の表れだろうか。フライブルクでプレーするMF堂安律も、ドイツ代表のDFに対し「特に苦手意識はないですし、上として見るんじゃなくて、本当に互角にやりあえると思っている」と語っていたように、普段からブンデスリーガで戦っている選手たちはドイツ代表にも恐れや劣等感を一切抱いていない。
2大会ぶりの優勝を目指すドイツ代表にはノイアーと同じバイエルンでプレーする選手が多く、ハンジ・フリック監督も元バイエルンの指揮官だった。鎌田の意識は、相手がドイツ代表だろうとバイエルンだろうと特に変化はないようだ。
「バイエルンとはよくやっていて、見慣れている選手もいる。そういう選手たちと身近でやりあったり、知っていたりするのがドイツ戦でも生きてくるのかなと思います」
何と頼もしいメンタリティだろうか。フランクフルトで今季のリーグ戦、CL、国内カップ戦と合わせて12得点を挙げている鎌田は、もちろんドイツ代表選手たちからもよく知られており、厳しいマークに遭うのは間違いない。
そうした警戒をかいくぐってゴールネットを揺らし、ドイツ代表やドイツサポーターを一瞬で黙らせるような鎌田の躍動に期待したい。
(取材・文:舩木渉)
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