オランダ代表のルイ・ファン・ハール監督は、21日に控えているFIFAワールドカップカタール2022の初戦となるセネガル代表戦でGKアンドリース・ノペルト(へーレンフェーン)を先発起用させるかもしれない。20日、オランダメディア『デ・テレグラフ』が報じた。
カタールW杯は、オランダ代表にとって2大会ぶり11度目のW杯となる。これまでの成績は1974年、1978年、2010年大会の準優勝が最高。今大会は念願の初優勝を目指す。
『デ・テレグラフ』によると、ファン・ハール監督はセネガル代表と相対する初戦で、28歳のノペルトにオランダゴールを任せることになる模様。同メディアは「ヘーレンフェーンのGKは、ここ数日ドーハで行われたトレーニングで、指揮官やGKコーチに最も感銘を与えた。そのことから、カタールW杯の初戦で起用されることになるだろう」としている。
ノペルトは、203cmとGKとして恵まれた体格をもっているが、『デ・テレグラフ』が指摘するようにそのキャリアは決して華々しいものではない。ヘーレンフェーンの他には、母国オランダのNACブレダやゴー・アヘッド・イーグルス、イタリアのフォッジャなどでのプレー経験があり、いわゆるビッグクラブに籍を置いたことはない。
さらに、ノペルトはまだ一度もオランダ代表の一員として国際試合に出場したことがない。それが、カタールW杯を戦うオランダ代表のメンバーに選出され、栄えある初戦の守護神を任されようとしているのだから、異例の大出世ということになる。
一方、『デ・テレグラフ』は「指揮官やGKコーチは、同時にリスクも背負っている」と分析。W杯はおろか、オランダ代表での出場経験すらないノペルトを大抜擢することで、結果が伴わなかった際の批判は免れないだろうと伝えている。