日本代表DF長友佑都(FC東京)は、2010年の南アフリカ大会から4大会つづけてFIFAワールドカップの代表メンバーに名を連ねている。その長友佑都が23日にカタールW杯グループリーグ初戦のドイツ戦を控える中、日本代表選手の特徴の変化や過去のW杯から学んだことを語った。21日、フランスメディア『フランス24』が同選手の言葉を伝えている。

 同選手はセリエAの強豪インテル、トルコ1部ガラタサライ、リーグアンのオリンピック・マルセイユなど海外複数クラブでプレーした実績を持っており、昨年9月にFC東京へ復帰している。またカタールW杯アジア最終予選でもほぼ全試合でスタメン出場。左サイドバックでポジション争いを繰り広げていたDF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)の負傷離脱により、カタールW杯でも主力選手としてプレーすることが予想されている。

 今回のカタールW杯日本代表メンバー選考では、長友佑都の他にGK川島永嗣(ストラスブール)も選出。森保一監督は両選手に対して、経験豊富なベテランとしての役割を求めている。

 ただ一方でこれまで長友佑都とともに大舞台でプレーしてきたMF香川真司(シント=トロイデンVV)、岡崎慎司(シント=トロイデンVV)、MF本田圭佑(無所属)、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)らが落選。MF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)をはじめワールドカップ初選出の選手が大半を占めている。

 そんな中、長友佑都は今大会のメンバー構成について「海外のクラブに所属している選手が多いですし、タフな試合には慣れていますね。UEFAチャンピオンズリーグでプレーしている選手や、バイエルン・ミュンヘンのような強豪チームと対戦している選手もいます」とコメント。

 「僕自身(2010年の南アフリカ大会で)初めてワールドカップに出場した時は、自分のことしか考えていませんでしたね。ですけど、今回のカタールW杯ではワールドカップ初出場だとしてもチーム全体のことを考える選手が多くなっているように感じます」と、直近10年間における代表選手のメンタリティの変化を語っている。

 その上で同選手は過去3大会で得た教訓を聞かれると「これまで3度ワールドカップの舞台でプレーして学んだことですけど、ワールドカップでは戦術やテクニックがどれだけ優れているかは関係ありません。一番大事なのはメンタリティです」と、メンタル面の重要性を強調した。