27歳にして初めて挑むW杯への思いを語る

 森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)初戦のドイツ戦(11月23日)に向けて準備を進めている。MF南野拓実は過去のW杯でも2014年、2018年とメンバー入りの候補に挙げられながらも大会出場を逃し、27歳で初めて世界最高峰の舞台に立つこととなった。

 W杯初出場に向けて、「前回、前々回はメンバーに入れず悔しい思いをした。今回の代表は4年間ずっとチームに選んでもらってプレーをし続けてアジア予選も突破した。だからこそ。その前の時のW杯に出たいという気持ちとは違う責任感とか、チームに自分がどういうふうに貢献できるかを常に考え続けた4年間でした。そのうえで、今、ここにいられることは4年前の自分とは立場も変わっていますし、嬉しいです」と、胸を張った。

 W杯は初出場となる南野だが、これまでにもU-17W杯やリオデジャネイロ五輪など、世界大会にも出場し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でもプレーした経験を持つ。大舞台を知るアタッカーは、「常にチャレンジャーとして試合に挑むほうが、やりやすい」と言い、「日本も強豪国ではないし、何かを背負って戦うよりは、チャレンジャーとしてのメンタリティーで今回も戦うことになる。そっちの方が僕には合っているし、それが自分の良さとか、自分たちの良さを出せる一つのメンタリティーになる。がむしゃらにプレーするとか、開き直って勇気を持ったプレーができれば、自分たちのリズムも作れると思う」と語った。

 今大会で対戦するドイツやスペインといった相手は、相手の戦い方に応じて柔軟に自分たちの戦い方を変更できるチームだ。日本も同じようにできなければいけないと、南野は言う。

「プランがあるなかで、相手が変えてきた時に、どう自分たちが変化できるかというのは、今までの僕たちの課題の一つでもあった。そういう部分でも選手たちは自覚を持っている。今回のW杯で、相手の変化に対応しつつ、自分たちも状況や時間帯に応じて、うまく変えながらプレーできるかは、良い結果を収めるためのカギになると思うし、そのための準備はしている」

 そのなかで、自身が果たす役割について問われると「僕自身も1回目のW杯なので、まずは自分のチームで何ができるかに集中したい」と答えた。そして、「そのなかで自分が周りに影響を与える声をかけるよりは、自分がプレーをしてプレーでチームを引っ張ることが、自分が一番チームに貢献できる方法だと思うので、まずは自分のプレーに意識を集中しています」と語った。

 苦しい時に前線でチームを引っ張れる10番になれるか。南野の真価が問われる戦いが始まる。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)