ルカクはなかなかコンディションが戻らない
ベルギー黄金世代には悩みが多い。今季開幕前の段階ではエースのFWエデン・アザールがコンディションを上げられるかがテーマになっていたが、今ではFWロメル・ルカクにも問題が生じている。
今夏にチェルシーからインテルへ戻ってゴール量産かとも思われたのだが、ルカクはいきなり負傷。10月末にはいったん復帰したのだが、再び負傷離脱してしまった。この長期離脱は代表監督ロベルト・マルティネスも想定外だったはずだ。
誰をセンターフォワードの代役に据えるのか。ルカクも代表メンバーに入ってはいるが、まだ戻ってきていない。先日にはエジプト代表と親善試合を戦っているが、前半はミッチー・バチュアイがセンターフォワードの位置で先発していた。
後半からは22歳のロイス・オペンダが出場しており、ルカクがベストな状態に戻るまではこの2人で前線を回していくことになるか。
その中でも高い評価を得ているのはオペンダだ。
先日のエジプト戦は1-2で敗れているが、その1点はオペンダが決めたものだ。現段階ではフランスのRCランスでプレイするオペンダが一歩リードと見てもいいだろう。オランダ『Soccernews』によると、元ベルギー代表のマルク・デグリース氏もオペンダをプッシュする。
「彼のスピードは大きな武器だ。オペンダはバチュアイより自分を証明しようと必死だった」
元オランダ代表のイアン・ムルダー氏も「オペンダの方が印象は良かった。スピードがあり、存在感を示し、ゴールを決めた。レッドデビルは彼のダイナミクスを必要としている」とコメントしており、若いオペンダのブレイクに賭けることになるか。
アザール、ルカクなど黄金世代もピークを過ぎつつあるのは間違いないが、カタール大会でどこまで進めるだろうか。狙うは優勝だが、不安の方が大きい中で開幕を迎える。