カタール・ワールドカップ(W杯)グループA第1節のセネガル代表vsオランダ代表が21日に行われ、オランダが0-2で勝利した。
開催国カタール代表とエクアドル代表が同居したグループA。2大会連続3度目の出場となるセネガルと、2大会ぶり11度目の出場となったオランダによる一戦。
エースFWサディオ・マネが右腓骨頭の負傷で欠場となったセネガルは、この一戦で[4-3-3]の布陣を採用。守護神メンディや守備の要クリバリ、ディアロ、グイエら主力を先発で起用。3トップには右からディアタ、ディア、サールを並べた。
一方、直前のテストマッチを行わず、ぶっつけ本番の形で臨んだファン・ハール監督は、この試合で[3-4-1-2]の布陣を採用。GKに代表デビュー戦となるノペルト、3バックに右からデ・リフト、ファン・ダイク、アケ。ウイングバックにダンフリース、ブリント。セントラルMFにベルフハイス、F・デ・ヨングを並べ、トップ下にガクポ、2トップにはベルフワインとヤンセンを起用した。
試合は開始早々にオランダが決定機を迎える。5分、ボックス右手前のヤンセンが供給したワンタッチパスに反応したガクポがボックス右から侵入。飛び出したGKを引きつけて折り返すが、飛び込んだベルフワインは届かず。
対するセネガルは素早い攻守の切り替えを武器にカウンターを仕掛けるが、ファン・ダイクを中心としたオランダ守備陣を崩しきれず、なかなか決定機まで至らない状況が続く。
膠着状態が続く中、オランダは40分にボックス内でパスを受けたヤンセンの落としから、ペナルティアーク手前のベルフハイスがワントラップから左足で狙ったが、これはわずかに枠の上に外れた。
迎えた後半も激しい球際の攻防を繰り広げる中、オランダは62分にヤンセンを下げてデパイを投入。対するセネガルは、左もも裏を痛めたディアロを下げてヤコブスをピッチに送り出した。
この交代で先にチャンスを迎えたのはセネガル。65分、中盤でのボール奪取からショートカウンターを仕掛けるとディアタのスルーパスでボックス右に侵入したディアが右足を振り抜いたが、このシュートはGKノペルトのセーブに阻まれた。
さらにセネガルは、73分にもドリブルでボックス左まで持ち上がったイスマイラ・サールの横パスを中央で受けたグイエがワントラップから右足でシュートを放ったが、これもGKノペルトの好セーブに防がれた。
ピンチを凌いだオランダは、79分にベルフワインとベルフハイスを下げてクラーセンとコープマイネルスを投入。すると84分、バイタルエリア左でボールを受けたF・デ・ヨングが供給したクロスをゴール前に走りこんだガクポが頭で流し込んだ。
1点を追う展開となったセネガルは86分、バイタルエリア右でパスを受けたパプ・グイエがカットインから左足一閃。強烈なグラウンダーのシュートがゴール右隅を捉えたが、これはGKノペルトが左手一本で弾き出した。
オランダは試合終盤、前がかる相手に対してカウンターからチャンスを作り出す。後半アディショナルタイム9分、GKノペルトのロングフィードを味方が頭で繋ぐと、これを最前線で拾ったデパイがボックス手前まで切り込みシュート。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球をクラーセンが押し込んだ。
結局、試合はそのまま0-2でタイムアップ。セネガルの守備に苦戦するも終盤に2点を奪ったオランダが白星発進を飾った。