現地時間11月21日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)グループステージ(B組)の第1節で、実に64年ぶり2回目の出場となるウェールズと8年ぶり11回目の檜舞台に挑むアメリカがアフマド・ビン・アリ・スタジアムで対戦した。
最初にチャンスを創り出したのは、序盤から主導権を握ったアメリカだ。10分、左サイドからのクロスにCFのサージェントがヘッドで合わせるも、惜しくも枠を外れる。
その後も押し込んだアメリカは36分、プリシックのスルーパスを受けたウェアが右足で冷静に流し込み、先制ゴールを奪う。かつてバロンドールにも輝いた“リベリアの怪人”こと元リベリア代表の英雄ジョージ・ウェアを父に持つ22歳が、W杯デビュー戦で貴重な一発を決めてみせた。
前半は頼みのベイルやラムジーにいいところがなく、ほとんどチャンスを作れなかったウェ―ルズは後半、ようやく攻勢に出る。64分、FKの流れからデイビスがヘッドで狙うもGKターナーのファインセーブに阻まれる。その直後のCKで今度はムーアがヘッドで合わせるも、わずかに枠を外れる。
それでも80分、右サイドから持ち込んだラムジーが中央へ送り込んだボールを受けたベイルが倒されてPKを獲得。これをエースが自ら豪快に蹴り込み、82分に同点に追いつく。
千両役者の一撃で振り出しに戻った試合はこのまま1-1のドローで終了。次戦、ウェールズはイラン、アメリカはイングランドと対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】プリシックの絶妙スルーパスからウェアが決めたアメリカの先制弾