【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループA】セネガル0-2オランダ(日本時間11月22日/アルトゥママ スタジアム)

まさに天才的なクロスだった。バルセロナでプレーするオランダ代表フレンキー・デヨングは、自らが一瞬フリーになった好機を逃さずボックス内へピンポイントクロスで先制点をお膳立て。守備で拮抗したゲームの均衡を破るアシストはゴール以上に際立っていた。

【映像】天才デヨングの美しすぎるピンポイントクロス

セネガルの守備陣を崩せないまま試合は終盤に突入していた84分に生まれた先制点だった。62分に交代でピッチに立ったエース、デパイが攻め込み、クリアされたセカンドボールを拾ったフレンキー・デヨングは、左のブリントに預けると、ボックス付近のデパイを経由して、再びボールを受け取った。ワンタッチでボールを転がし、次の瞬間、中央へクロス。これに反応し、抜け出したガクポがドンピシャで合わせてネットを揺らしてみせた。

ABEMAの実況・濱田隼氏が「完璧なタイミング、いいクロスからいい飛び出し」と伝えたこのシーン、とりわけ注目を集めたのがフレンキー・デヨングのアシストだった。

解説を務めた元日本代表・坪井慶介氏も「針の穴を通すようなパス、完璧な崩しだったと思います」と絶賛。さらに「一瞬、彼を離すとこのような質のパスが出てくる、その一瞬で仕事をするのもさすがですね」と続けたように、セネガルはそれまで、「天才」と呼ばれてきたフレンキー・デヨングを封じていたものの、その時ばかりは持ち味を出されてしまった。コメント欄でも「デヨング最強」といった声が出るなど、さすがすぎる精度だった。

オランダはその後、アディショナルタイムにもクラーセンのゴールが決まって2-0で勝利。2大会ぶりの出場となったワールドカップの初戦で幸先の良いスタートを飾った。

(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)