元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏が母国紙『Marca』のインタビューに対応。日夜熱戦が繰り広げられているカタール・ワールドカップ(W杯)や、かつてレアル・マドリーで共に戦った盟友クリスティアーノ・ロナウドなどについて語った。

 現在41歳のカシージャス氏は、2002年の日韓W杯から14年のブラジルW杯まで4大会連続で出場。10年の南アフリカW杯では見事に初優勝を勝ち取った。

 その大会以来、12年ぶりの世界制覇を目ざす現代表チームは「フランス、ブラジル、アルゼンチンのような優勝候補とは思えない。特にブラジルとフランスはより確立された存在だ」と冷静に分析しながらも、「準決勝に進出する可能性は十分にあり、ワールドカップで優勝しない理由はないだろう。何よりここ数年の変化が大きい」と期待を込める。

「ルイス・エンリケ監督は世代交代を行なったが、それは簡単なことではない。ただ、彼はそれを成功させ、良い結果を残している。彼が連れてきた人たちに同意するかどうかは別として、スペインをEUROの準決勝、ネーションズリーグの決勝に導いた。結果は良好だ」

「ベストGKは誰になる?」との問いに「上手くいけば、我々の1人に……。その時はスペインがかなり勝ち進んだことになる。よく分析してみると(マヌエル・)ノイアー、(ティボー・)クルトワ、アリソン(・ベッカー)、(ユーゴ・)ロリスがいるね。良いゴールキーパーが揃っている」と答えたレジェンド守護神は、続けて得点王はこう予想した。
 
「ネイマールは混乱を引き起こせるし、(リオネル・)メッシやクリスティアーノもいる! クリスティアーノはマンチェスター・ユナイテッドでの問題から、ゲストとしてワールドカップに来たとされ、人々はあてにしていないようだが……。

 クリスについて話すと、みんな彼が成し遂げてきた偉業を忘れてしまう。だけど私は常に彼をチームに迎え入れたいと思っている。クリスティアーノはまだ最高レベルでプレーするのに十分なエネルギーを持っている」

 また、2019-20シーズンをもって現役を引退したカシージャス氏は、「新世代のストライカーのうち、対戦してみたかったのは誰?」という興味深い質問にも回答。新世代を代表する2人の名を挙げた。

「(キリアン・)エムバペと(アーリング・)ハーランドだけ逃したよ。ヴィニシウス(・ジュニオール)ではない。彼らと対戦してみたかったね」

 森保ジャパンはグループステージの最終戦でスペインと相まみえる。偉大なレジェンドたちからバトンを受け取り、現在正守護神を務めるウナイ・シモンからゴールを奪えるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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