ワールドカップは時に痛ましい光景を我々に見せる。グループC初戦のアルゼンチン対サウジアラビアの一戦では、試合終了間際にサウジアラビア代表の選手同士が交錯。脳震盪が疑われるほどの危険なアクションとなり、視聴者からも「やばい倒れ方した」と選手を心配する声が相次いだ。
後半に2点を返してアルゼンチン代表相手に逆転したサウジアラビア代表は、試合終盤は防戦一方の展開となった。そんな中、後半のアディショナルタイム5分にアルゼンチン代表MFフェルナンデスが蹴ったロングボールがゴール前に供給されると、このボールに対してサウジアラビア代表GKアルオワイスがパンチングでのクリアを試みた。
しかし、このGKの果敢な飛び出しによってGKアルオワイスの膝とDFアルシャハラニの頭が激しく接触してしまい、サウジアラビア代表DFはピッチに倒れ込んだ。脳震盪の疑いのあったアルシャハラニはプレーに復帰することなく、ピッチから担架で運び出される形で後半のアディショナルタイム8分に交代している。
現地のサポーターも不安な様子だったが、このシーンを見たABEMA視聴者からも「マジなやつや」「これヤバイかも」「失神したか?」「痛いレベルじゃない」「主審なぜ止めなかった」「あれは交通事故なみ」とアルシャハラニの様子を心配する声が相次いだ。
今大会のイングランド対イランでもイラン代表GKベイランバンドが味方選手と自身の頭が激しく接触して交代を余儀なくされるなど、こうした頭の接触は、一個人の命が関わってくる危険なアクションだ。本人たちが意図してこのような結果になったわけではないが、選手たちには細心の注意を払ってプレーしてほしいところだ。
(ABEMA/FIFAワールドカップカタール2022)