アルゼンチン代表は、22日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループC第1節サウジアラビア代表戦で、同大会史上初となる記録を樹立したようだ。また、同試合で先制点を挙げたFWリオネル・メッシは、W杯史上5人目となる4大会で得点を記録した選手となった。同日、データサイト『Opta』が伝えている。

 リオネル・スカローニ監督の下で36戦無敗を維持し、昨夏に行われたコパ・アメリカでは28年ぶりの優勝を成し遂げたアルゼンチン代表。“神の子”リオネル・メッシが「最後のW杯」と公言した今大会、アルゼンチン代表は“優勝候補の一角”と目されている。しかし22日、グループC第1節サウジアラビア戦で逆転負けを喫し、まさかの黒星スタートとなった。

 そんな同試合でスカローニ監督は、スタメンにDFニコラス・オタメンディ(34歳)、MFパプ・ゴメス(34歳)、MFアンヘル・ディ・マリア(34歳)、FWリオネル・メッシ(35歳)とベテラン選手を積極的に起用。『Opta』によると、W杯で34歳以上の選手4名をスタメンに据えたチームは初めてという。

 また同試合で、PKから先制点を決めたメッシ。2006年のドイツ大会、2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会に続いて2022年のカタール大会でも得点を記録した。これにより、ペレ(元ブラジル代表)、ウーヴェ・ゼーラー(元ドイツ代表)、ミロスラフ・クローゼ(元ドイツ代表)、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)に次いで、W杯史上5人目となる4大会で得点を記録した選手になった。

 1986年大会以来の優勝を目指すアルゼンチン代表だが、厳しいスタートとなった。過去には、初戦で敗れたチームがその後は勝ち進み、“世界王者”に輝いた事例もあるが果たして、アルゼンチン代表は巻き返すことができるのだろうか。