残りの2戦で巻き返せるか

ついにワールドカップ・カタール大会が開幕し、現地時間の22日には優勝候補のアルゼンチンが登場した。

今大会のアルゼンチンへの期待は大きい。それはリオネル・メッシのラストイヤーだからだ。メッシも35歳と若くなく、次のW杯では4年後で39歳になっている。近年選手寿命が延びてきており、プレイできる可能性もあるが、以前今回のW杯が最後になると明言している。

そんなメッシが初戦のサウジアラビア戦で幸先よく先制点を挙げた。序盤に獲得したPKを冷静に沈めており、この試合はアルゼンチンの勝ちだと思ったサッカーファンも多かったはずだ。

しかしサウジアラビアは諦めていなかった。48分に同点弾を挙げると、5分後にはサレム・アル・ドサリのスーパーゴールでサウジアラビアが逆転に成功する。タレントの質では大きくアルゼンチンが上回っているが、W杯ではこういったサプライズが起きる。

まさかの黒星スタートとなったアルゼンチンだが、英『Squawka』は2010年のW杯・南アフリカ大会を例に挙げてアルゼンチンを励ましている。

同大会を制したのは黄金時代を築いていたスペインで、この2年後にはEURO2012も制している。しかし南アフリカ大会では意外にも序盤で躓いており、アルゼンチンと同様にグループステージ初戦スイス戦(0-1●)で敗れている。だが2戦目のホンジュラス、3戦目のチリに勝って決勝トーナメント行きを決めており、ファイナルではオランダを延長の末、破っている。

同メディアによると、2010年のスペインはW杯初戦で敗れながらも大会を制した唯一のチームであるという。

アルゼンチンがこれを再現する可能性は十分にある。2戦目のメキシコ、3戦目のポーランドはサウジアラビア以上の強敵だが、タレントの質で考えれば上回ることができる。初戦では多くの課題が見つかったはずでサッカーのプロフェッショナルたちはメッシのために一致団結するはずだ。