決勝ゴールを決めた日本代表FW浅野拓磨が、ドイツ代表戦の勝利を喜んだ。

23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節で日本はドイツと対戦した。

5度目のW杯優勝を目指すドイツと、7大会連続7度目のW杯で初のベスト8入りを目指す日本の対戦。立ち上がり、日本は良いプレスからカウンターを仕掛け、前田大然がネットを揺らすも、これはオフサイドで認められず。

するとドイツが徐々に主導権を握り、日本を押し込んでいく展開に。すると33分にPKを決められ、ドイツに先制を許す。

失点後も押し込まれながら前半を1-0で折り返すと、森保一監督はシステムを[3-4-3]に変更した。

徐々に日本がボールを回せるようになるも、ドイツが猛攻。それでもGK権田修一の好セーブ連発で凌ぐと、途中出場の三笘薫の運びから、南野拓実がシュート。これはGKマヌエル・ノイアーにセーブされるが、堂安がこぼれ球を蹴り込み同点。さらに板倉滉が自陣からFKでフィードを送ると、反応した浅野がボックス内右の角度のないところからシュート。これがGKノイアーの頭上を打ち抜き逆転した。

浅野のゴールで逆転した日本はその後はドイツの猛攻を守り切って勝利。大きな1勝をあげた。

浅野は試合後のインタビューで自身のゴールについて「チャンスがあればシュートを打つことを決めていました。その前にもチャンスがあって、それが結果的に最後に繋がったと思います」とコメント。決定機を逸した場面もあったが、それでも最後は決められたと語った。

4年前は最終的にメンバーに入れず、バックアップメンバーとしてスタンドで見守ったW杯。自身初の出場で大きなゴールを決めた。

「約4年半前にW杯のメンバーに入れなくて、その瞬間から今日のことを想像しながら、今日の日のために全力で準備してきたので、それが結果に繋がっただけで、結果に繋がらなくてもやることは変わらないので、それが今日はたまたま結果に繋がっただけだと思います」

自分を信じて、自分がやれることをやり続けると常に語る浅野。その結果が、大きな勝利を呼び込むゴールとして結実した。

ドイツ相手の勝利については「対戦相手は関係なく、特に僕はあまり意識していませんでした」とコメント。「どの相手でも自分がピッチに立てば100％プレーすることだけを意識していて、全員がピッチでそれを表現して、結果に繋がっただけかなと思います」と、相手は関係なく、常に100%を出すだけだと普段通りの答えをした。

チームメイトも大喜びのゴールだったが「みんなで勝ち取ったゴールで、勝利だと思います」とコメント。その中で、次のコスタリカ代表戦に向けては「今日は全員でしっかり勝ち点3分を喜んで、明日からは切り替えて次のゲームに準備していきたいと思います」と語り、今日1日は喜びながらも、明日からは再び準備を進めるとした。

日本の第2戦は27日、19時からコスタリカ代表と対戦する。