日本の評価を大きく上げる大会になるか
日本がドイツに勝利し、世界中から称賛の声が挙がっている。
選手個人でいえば決勝点を挙げた浅野拓磨への注目度が高く、ニアサイドをぶち抜くシュートを放ったことから「和製アグエロ」とSNS上では呼ばれている。データサイト『transfermarkt』ではこの24時間で浅野がクリスティアーノ・ロナウドに次ぐ2番目に検索された選手になるほどだ。それほどにワールドカップへの世間からの関心は高く、そこでジャイアントキリングを起こした日本代表にも熱い視線が注がれている。
今後日本代表が決勝トーナメントに進み、躍進することになれば浅野だけでなく多くの選手がより注目されることになるだろう。
その中でとくに期待が大きいのは三笘薫である。今季からプレミアリーグのブライトンで活躍するアタッカーで、プレミアでの知名度は徐々に上がり始めている。が、世界で見ればまだまだ知名度は足らない。
三笘の強みはサイドからの仕掛けであり、堂安律の同点弾の場面ではその三笘の仕掛けから始まっている。三笘が左サイドでボールを持つことで3人のドイツDFを引き寄せることに成功しており、南野拓実のシュートを最後堂安が押し込んだ。その後も左サイドでドイツにとって怖い存在となっており、ドイツ戦の解説を担当した本田圭佑は「三笘さんに行ったときに何かが起こる」と興奮した様子を隠せずにいた。
そんな同点ゴールを決めた堂安も三笘同様に今後注目度を上げる存在になるだろう。得点後はフライブルクで培った守備での高い献身性を見せてスプリントを続けており、高い位置でのボール奪取を常に狙っていた。小柄だが簡単に倒れない強さを持っている。もちろん技術の高さも一級品であり、英『Squawka』では「日本のリオネル・メッシ」と呼んで称賛している。
日本には彼らのようなまだ世界に大々的に知られていない素晴らしい選手が多くいる。この日、出番のなかった上田綺世や相馬勇紀らがそうであり、続くコスタリカ戦に注目だ。