FIFAワールドカップカタール2022・グループH第1節が25日に行われ、ポルトガル代表とガーナ代表が対戦した。
先に行われた同組のウルグアイ代表vs韓国代表は、互いに決定力を欠いてスコアレスドローに終わった。混戦が予想されるなか、初優勝を目指すポルトガル代表とアフリカ勢初の4強以上を目指すガーナ代表が激突。戦前の予想通り、5大会連続のW杯出場となるクリスティアーノ・ロナウド(無所属)ら豪華な攻撃陣を擁するポルトガル代表が押し込む展開となる。31分にはC・ロナウドがゴールネットを揺らすが、ボールを奪った際のファウルを取られて得点は認められない。
一方、守備の時間が続くガーナ代表は前半に敵陣ペナルティエリア内で1回もボールタッチを記録することができず。ガーナ代表のシュート数0に終わり、試合はスコアレスで折り返す。
後半もこう着状態が続くなか、ポルトガル代表は64分に絶好機到来。C・ロナウドがモハメド・サリスのファウルを誘ってPKを獲得すると、千両役者自らキッカーを担当。自信を持って右足を振り抜き、ゴール左へと突き刺した。C・ロナウドはW杯史上初めて5大会連続でゴールを決めた選手となった。
63分、ガーナ代表が試合を振り出しに戻す。味方のスルーパスが相手DFの背後に通ると、回収したモハメド・クドゥスがペナルティエリア左の深い位置から折り返す。ボールは相手DFの股の間を抜け、アンドレ・アイェウが詰めてゴールネットを揺らした。
それでも78分、ポルトガルが勝ち越しに成功する。自陣でのインターセプトからカウンターに転じ、ブルーノ・フェルナンデスが敵陣中央から絶妙のスルーパスを相手DFの背後に供給。抜け出したジョアン・フェリックスが相手GKとの一対一を制した。
さらにその直後、ポルトガル代表がリードを広げる。再び自陣でのボール奪取からロングカウンターを展開。ペナルティエリア手前まで運んだB・フェルナンデスが相手を引きつけ、左で追い越したラファエル・レオンにラストパス。レオンは右足ダイレクトでゴール右へと流し込んだ。
ガーナ代表は89分に再び1点差とする。ペナルティエリア左を突破した味方がクロスを送り、オスマン・ブカリが頭で合わせて押し込んだ。
オープンな展開での殴り合いは最後まで続いたが、ポルトガル代表が逃げ切りに成功して白星スタートとなった。次節は28日に行われ、ポルトガル代表はウルグアイ代表、ガーナ代表は韓国代表と対戦する。
【スコア】
ポルトガル代表 3-2 ガーナ代表
【得点者】
1-0 65分 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
1-1 73分 アンドレ・アイェウ(ガーナ代表)
2-1 78分 ジョアン・フェリックス(ポルトガル代表)
3-1 80分 ラファエル・レオン(ポルトガル代表)
3-2 89分 オスマン・ブカリ(ガーナ代表)
【スターティングメンバー】
ポルトガル代表(4-1-2-1-2)
ディオゴ・コスタ;カンセロ、ルベン・ディアス、ダニーロ・ペレイラ、ラファエル・ゲレイロ;ネヴェス(77分 レオン);ブルーノ・フェルナンデス、オタヴィオ(56分 ウィリアン・カルヴァーリョ);ベルナルド・シルヴァ(88分 パリーニャ);クリスティアーノ・ロナウド(88分 ゴンサロ・ラモス)、フェリックス(88分 ジョアン・マリオ)
ガーナ代表(5-3-2)
アティ;アリドゥ(66分 ランプティ)、アマーティ、ジク(90+2分 セメンヨ)、サリス、ババ・ラーマン;トーマス・パルティ、モハメド・クドゥス(77分 ブカリ)、サメド(90+2分 コフィ・チェレ);アンドレ・アイェウ(77分 ジョルダン・アイェウ)、イニャキ・ウィリアムズ