日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は、FIFAワールドカップ・カタール大会ドイツ戦金星に貢献した選手のひとりだ。そんな冨安健洋にユベントス移籍の可能性があるようだ。25日、イタリアメディア『カルチョメルカート』が伝えている。
冨安健洋は昨年8月、セリエA(イタリア1部)ボローニャからアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目からレギュラーに定着していたが、今年1月以降は筋肉系トラブルに悩まされていた。
また今季は開幕から右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイトのバックアッパーに甘んじていたが、先月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦でエジプト代表FWモハメド・サラー(30)とマッチアップを制して勝利に貢献。これをきっかけに、左サイドバックでスコットランド代表DFキーラン・ティアニーからレギュラーを奪っている。
そんな冨安健洋は今月17日の強化試合・カナダ戦をコンディション不良により欠場したが、23日のドイツ戦では後半キックオフから出場。同選手投入による3バックシステムへの変更が功を奏し、逆転勝利につながっていた。
すると『カルチョメルカート』は「ユべントスは、現在日本代表としてカタールW杯に参加しているアーセナルDF冨安健洋の来夏獲得を画策している」と報道。
「ユベントスは守備面でやや改善が見られるものの、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はバックラインの補強を望んでいる。センターバックやディフェンスラインの手前などでプレーできる冨安健洋のユーティリティ性を評価している」と綴った上で、移籍金を3000万ユーロ(約43億4000万円)以上と見積もっている。
また『カルチョメルカート』は「今季開幕からベン・ホワイトに右サイドバックのポジションを奪われてしまったが、冨安健洋のプロ意識と多才さはミケル・アルテタ監督にとって非常に重要だ」と、同選手のメンタリティにも言及。
「日本代表がドイツ代表を倒したようなレベルのパフォーマンスを維持できれば、カタールW杯は冨安健洋に体力と自信を与えてくれるはずだ」と、ドイツ戦金星が今後のキャリアに与える影響を指摘した。