歓喜に包まれた日本vsドイツ戦。相手に圧倒的にボールを保持される中、前後半を通して日本の守備を支え、攻撃の起点にもなった板倉滉は、その活躍ぶりで海外メディアでは第1戦のベストイレブンにも選出された。今年9月の負傷により、一時は本戦出場も危ぶまれていた板倉が、90分フル出場し、劇的な逆転勝利を掴んで感じたことは。

【映像】ドイツ戦を振り返る板倉滉


-ドイツ戦後、日本中が沸いているが反響はあったか。

 試合が終わった後に、連絡がいっぱいきたなと。あとは、日本がどれだけ盛り上がっているかまだわかっていないですけど、盛り上がってくれているなら嬉しいですね。

-チームとしてはもう切り替えているのか。

 チームとしてはもう完全に切り替わっていますね。ドイツに勝ったのは嬉しかったし、勢いがついたなというのはありましたけど、もうコスタリカ戦に向けてみんなで確認しあっています。

-前の試合から2日でのコスタリカ対策は大変ではないか。

 そうですね。でも実際に動いて確認しなくてもリカバリーしながらでも頭に入れることはできるので、相手の情報をしっかり入れた上で、明日またしっかり確認できるので問題ないと思います。

-コスタリカのイメージは。

 また違った相手になってくるし、戦い方も変わってくると思います。個々で良い選手も多いですし、良い攻撃陣もいるので、まずはディフェンスとしてそこをおさえないとなと思います。

-ドイツ戦では、対人で世界と張り合った。本気のドイツはどう感じたか。

 やっぱり上手かったですね。個人個人のクオリティが高くて、色々な攻撃パターンを持っているので、ディフェンスをしていても気が抜けないなと思いながらやっていました。ただ相手の良さをつぶしていくという意味では、できた部分もたくさんあったと思うし、個人個人で負けてなかったところもあると思うので、これを基準にやっていかないといけないですね。


-後ろからのロングパスなど、守備だけでなく攻撃につながるところは、どう意識している。

 常に意識して、攻撃の選手に良いパスを供給したいとは思っています。ドイツ戦で言うと、前半は自分たちのボール保持時間が少ない中でも、カウンターで1本良いパスが入るとそこからチャンスになるような良い場面も多かった。ハーフタイムで修正して、後半は自分たちがボール保持できる時間帯や前向きに余裕をもった状態でボールを持てる時間が増えたので、僕としても良いパスを前線の選手に預けたいなという気持ちでやっていました。


-コスタリカ戦、スペイン戦でも攻撃の起点になると期待して良いのか。

 後ろからの組み立ては大事だと思うし、後ろが余裕を持ってできることで前の選手も動きやすくなると思うので、そこは次の試合でも意識してやりたいと思います。

-W杯直前に怪我、どう思ったか。

 今となっては、万全な状態でW杯に臨めているので…、よかったなというのはおかしいですけど、まずは無事に帰ってこれて、試合に出場できていることが嬉しいです。怪我した時は、W杯は厳しいかなと思いましたが、毎日W杯のこと、早く復帰することを考えてリハビリをしていました。チームや代表のメディカルスタッフなどみんなの助けがあってここまで来れているので、そこは感謝したいと思います。

-直前に厳しい時期があったことで、より本番で力が出るということはあるのか。

 そこまで考え過ぎず、いつもどおりと思いながら試合には入っています。でも、絶対ここでやってやると思いながらリハビリしてきた。最初は、コンディションに多少の不安がありましたけど、今は完全に戻ってきてますし、前回のドイツ戦で90分もできているので、ここからはもうどんどん上がっていくだけかなと思っています。

-幼少期から共にやっている選手がW杯の場に一緒にいることについては。

 うれしいです。小さい頃から一緒にやっていたメンバーとまさかW杯の舞台で一緒に戦えると思っていなかったので、素直に嬉しいです。小さい頃から見ていた親たちが嬉しいのではないですかね。

-田中、三笘と小さい頃の話はするのか。

 しますね。小学校4年生くらいから知っているので、いろいろ話します。


-コミュニケーションは中心になってとっているのか。

 もう若手よりも真ん中らへんに差し掛かってきているので、上の選手とも下の選手ともよく話すと思います。


-どんなワールドカップにしたいか

 もうワールドカップは始まってますけど、もっともっと日本が盛り上がって欲しいと思います。結果次第で変わってくると思うので、終わったときに日本中がサッカー一色になっていたら嬉しいですね。

-日本ではもう盛り上がっているが。

 今、日本がどのくらいになっているのかわからないですけど、さらにみんなが注目してくれるようになりたいです。ドイツ戦はひとつの盛り上がるきっかけになったとは思いますが、まだ始まったばかりなので、ここからさらに結果を出して、一緒に盛り上がっていきたいと思います。
(『ABEMANEWS』より)