故ディエゴ・マラドーナ氏に並ぶW杯通算8得点目マーク
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、メキシコ代表と対戦した現地時間11月26日のカタール・ワールドカップ(W杯)のゲームで先制ゴールを奪い2-0の勝利に導いた。試合後に「負けるわけにいかなかった」と意地の勝利だったと語った。
アルゼンチンは初戦でサウジアラビア代表に1-2で敗れ、世紀の番狂わせを食らった。このゲームに敗れればグループステージ敗退が決まる中、相手に迎えたのは北中米カリブ海の難敵メキシコだった。
後半に入ってもゴールができない試合の流れが続く中、それを断ち切ったのがメッシだった。後半20分、右サイドからのボールを中央で受けると、ゴール正面の約20メートルの位置から左足を一閃。地を這う弾道のミドルがゴール右隅に突き刺さり、アルゼンチンが1-0と均衡を破った。
メッシはこれで、母国のレジェンドである故ディエゴ・マラドーナ氏に並ぶW杯通算8得点目になった。後半42分はMFエンソ・フェルナンデスが追加点を奪ったアルゼンチンが2-0で今大会の初勝利を飾り、最終戦にグループステージ突破の望みをつないだ。
メッシは試合後に国際映像のインタビューで「とても難しかったが良い試合になった。ボールを運ぶ技術も良かったし、やらなければいけないプレーをできたと思う。後半は常に冷静にプレーした。問題は自分たちにあった。必要なことができた。とても幸せに感じる。勝たなくてはいけなかった。やらなければならないことをやった」と充実感を見せながら語った。
そのうえで主将として「これがW杯で僕たちの最初の試合と言えるかもしれない。多くの若手がいるが、このような結果を出さなければいけなかった。負けるわけにいかなかった。何も疑問を持たずに仕事に臨んだ。W杯を自分のものにするため、勝たなくてはいけなかった。足首は最後の瞬間まで痛んでいたが、我慢した。多くの努力をしたと言える。僕たちはやってのけた。最後までミスが許されない。どのようなプレーをするか期待されていた。それをとてもよくできたと思う」と喜びを話した。
グループ最終戦の相手はポーランドになる。敗戦はもちろん、引き分けでもグループステージ敗退となる可能性があり背水の陣は続いていくが、5大会連続出場でこれが最後だと明言しているメッシのW杯でハッピーエンドを迎えるためにも突破は譲れない。(FOOTBALL ZONE編集部)