[カタール・ワールドカップ・グループステージ第2戦]日本 0-1 コスタリカ/11月27日/アフマド・ビン・アリ・スタジアム

 柳の下にドジョウは二匹いなかった、というのが結論だな。ドイツ戦で一匹目は捕まえたけど、二匹目は逃がしたね。そんな感想。

 当初は1-0くらいで勝つだろうと思ってた。あそこまで守備を固めるというのは、想像はしてなかったけどね。

 相手は守ろうという気持ちがあって、1チャンスか2チャンスで点を入れて勝とうという、最初からそういう気だから……。やっぱり9人がペナルティエリアの中におったら、そうは点は取れんわね。そこでどうやって点を取るかっていう、工夫がなかったよな。

 真ん中から行くのか、サイドから行くのか、高さはないんやからね、その工夫をしなきゃ。同じパターンよ。繋ぐ、止める、パス、止める、パス。あんだけ下がってんだったら、もっと中距離からシュートを打ったらええのに。打たないでしょ。ペナルティエリアの中にボールを持っていくだけじゃなくて、1個後ろに落として、後ろで打ちゃええのに。

 GKはブラインドになるかもしれないし、DFに当たってコースが変わって入るとか、そういう可能性はあるわな。シュートを打っても上に行ったら駄目、枠の中には蹴らないとだけど。

 1試合目は堂安と浅野が点を入れてウキウキしたけど、堂安は先発から出たら何もできてない。当たってるところにボールが来たらやりましょうというタイプだから、動きの中でやるサッカーには合わないでしょ。
【W杯PHOTO】日本 0-1 コスタリカ|終始ボールを握るも得点奪えず…一瞬のスキを突かれ失点し完封負けを喫する
 浅野は相変わらず点を取りに行くよね。だけどボールを持てるエリアがないやん。相手が引いてるから、後ろからもうちょっと押し上げるような、相手のDFが上がってくるような感じでやらないと。中距離からシュートを打ったら、出てこざるを得ないでしょ。そこから展開というのは見えてくるん違う?

 鎌田もそうやろ。よく動くし、それはいいんだけど、動くスペースがないよね。相手が引いてるから、ゴールまで30メートルくらいのとこまで日本の選手は全部ボールは持てるわけでしょ、悠々と。そこから崩しにかからなあかんのに、まだ繋ぎに行ってる。

 三笘はやっぱり2列目のところで外しても、最終ラインがおったからね。だけど1回ええプレーしたよな。サイドからチャンスを作って。ああいうプレーがどんどんどんどん出てこないとあかん。あえて言えば、堂安よりも三笘を先発で出したほうが良かった。

 スペイン戦で負けたら終わり。そんな簡単に勝てる相手じゃないけど、引き分け狙いでは駄目。だから全員で勝つという、それしかない。まあしかし、お互いの良さが出たら打ち合いになるやろう。だから日本が圧倒されて引いたらやられるわね。

 やっぱり魂を持ってやってほしいね。勝負は分からない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部