ブラジル、ポルトガル、フランスがすでにGL突破決定
カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間11月28日の試合でグループリーグ(GL)第2戦が全て終了した。全32チームによる第2戦の成績をトータルすると、欧州勢が苦戦した一方でアフリカ勢が復活ののろしを上げている。
第1戦では13チームで勝ち点25(平均1.92)を稼ぎ出した欧州勢だが、第2戦ではフランス代表とデンマーク代表のゲームなど潰し合いは存在したものの、4勝5分4敗の勝ち点17(平均1.31)に大きくトーンダウンした。中でも、前回3位のベルギー代表はモロッコ代表に敗れて番狂わせの当事者になってしまった。ほかにもオランダ代表がエクアドル代表と引き分けるなど、勝ち切れないゲームも見られた。
南米勢は第1戦と全く同じ4チームが2勝1分1敗の勝ち点7(平均1.75)と堅調。初戦で不覚を取ったアルゼンチン代表はメキシコ代表を相手に復活の勝利を挙げ、ブラジル代表は安定の2連勝。ポルトガル代表に敗れたウルグアイ代表は2試合を終えてノーゴールと心配な状態だ。
開催国のカタール代表を含む6チームが出場のアジア勢は第1戦で勝ち点7(平均1.17)を獲得していたが、この第2戦はイラン代表とオーストラリア代表が勝利したものの残り4チームが全敗で勝ち点6(平均1.00)の獲得に留まった。初戦で勝ち点を獲得した3チームの、日本代表はコスタリカ代表、韓国代表はガーナ代表、サウジアラビア代表はポーランド代表に全敗。決勝トーナメントを引き寄せることができなかった苦しい第2戦と言える。
北中米カリブ海勢は4チームが出場しているが、第1戦は2分2敗の勝ち点4(平均0.5)で勝利が無かった。第2戦ではコスタリカの勝利により地域別での初勝利を挙げたものの、トータルでは1勝1分2敗の勝ち点4(平均1.00)と苦戦。2連敗のカナダは敗退が決まってしまった。
そして、この第2戦で躍動したのは5チーム出場のアフリカ勢だった。モロッコの番狂わせ、ガーナの勝利など3勝1分1敗の勝ち点10(平均2.00)を獲得し、1試合平均では最も勝ち点を重ねる結果になった。
全体では40ゴール(平均2.50)が生まれ、第1戦の合計41ゴール(平均2.57)とほぼ同数だった。しかし、3点差以上が付いたのはクロアチア代表が4-1でカナダに勝利したのみで、スコアレスドローも1試合のみ。ゴールを重ねながら際どく勝利を争う白熱した熱戦が繰り広げられた印象が強まった。
ここまでで大会は32試合が終了し、試合数だけなら全体の半数が終了。ロシアW杯ではトータル169ゴール(平均2.64)が生まれたが、今大会は現在81ゴール(平均2.53)とほぼ同じようなペースで来ている。ここからどのような記録と記憶に残るゴールが生まれるか、そして決勝トーナメント進出16チームの地域別の内訳がどのようになるのかも注目したいところだ。(FOOTBALL ZONE編集部)