逆転でのグループリーグ突破を目指すデンマーク代表のカスパー・ヒュルマンド監督が、運命の一戦に向けてチーム全体でプレッシャーを楽しむように促している。

今大会のサプライズ候補に挙がるデンマークだが、第2節を終了時点で1分け1敗のグループ3位と苦戦を強いられる。それでも、最終節では2ポイント差で2位のオーストラリア代表との直接対決となり、同勝ち点で並ぶ最下位のチュニジア代表が首位のフランス代表に大勝しなければ、勝利で突破を決められる可能性が高い。

2大会連続の決勝トーナメント進出に重要な一戦を翌日に控える中、ヒュルマンド監督は公式会見の場で運命の一戦への意気込みを語った。『ESPN』が会見コメントを伝えている。

「プレッシャーがあると言わなかったら、それは間違っているし、正直でないと思う」

「しかし、我々は非常に堅実で、非常に優れたグループだ。我々は決して一人ではなく、一緒に物事を行う。私自身、孤独を感じていないし、素晴らしいスタッフとプレーヤーがいて、一緒に物事に取り組んでいる」

「こういったイベントで経験を積むほど、プレッシャーを感じたり、プライドを感じたりするものだ。それは子供のころからの長い長い夢だった。今、実際に自分がそれを感じられる立場にいる。何かのためにフットボールをすることができる。それは特権であり、楽しむべきものなんだ。それこそこういった大会に臨む上で最良の方法だ」

「我々は一緒にそれを行い、楽しみにしている。大きな夢を持ち、懸命に働き、夢を追い求めることができることへの報酬なんだ。ここに自分たちの夢があるのだからね。何ができるか見てみよう。それが最善の方法だ」

また、対オーストラリアという部分では普段通りの戦いを意識しつつ、突破にアドバンテージを持つ相手がアグレッシブに戦ってくることを予想している。

「最善の方法は、自分たちの仕事に100%集中し続けることだ。我々はいつものように準備してきた。自分たちのアイデンティティ、哲学を持って、それがどのように機能するかを見ていくつもりだ。(他会場の)結果に応じて変更されるのは、最後の10分または15分だけだ」

「オーストラリアは、受け身になることが危険であることも知っている。(突破に)引き分けで十分かどうかは分からない。彼らは我々に圧力をかけ、攻撃しようとすることを確信している。そして、すべての試合と同様に、各チームには時間ごとのハイライトというものがある」