チーム内状況は深刻だ

FIFAワールドカップ・ロシア大会では3位と好成績を残したベルギー代表。今大会も注目されていたチームだが、グループステージ第2節ではモロッコに0-2で完敗。3節に現在グループF首位のクロアチアを倒さなければならなくなった。

ベルギーとしては一致団結して前回大会2位の強豪クロアチア撃破に意識を統一させなければならないが、それは難しいようだ。

独『Sport Bild』によると、ベルギー代表のチーム仲は現在最悪なものとなっているという。敗れたモロッコ戦後のロッカールームでは、ケビン・デ・ブライネとヤン・フェルトンゲン、エデン・アザールが衝突。ロメル・ルカクが仲裁に入らなければならないほど、関係性は悪化しているようだ。

デ・ブライネは英『The Guardian』のインタビューでW杯優勝の可能性について聞かれた際「僕たちは年を取りすぎている」といったネガティブな発言をしており、それが火種になったと同メディアは推察している。フェルトンゲンは記者会見で「攻撃がひどいのは、彼らが年を取りすぎたからだ」とデ・ブライネに応戦するようなコメントを残しており、思ったよりも溝は深い。デ・ブライネは所属するマンチェスター・シティでも味方にフラストレーションを溜めるような仕草を見競る時もあり、代表でそれをすればよく思わない選手がいても仕方ない。

また同メディアによると、関係性が冷え切っているのはデ・ブライネとフェルトンゲンだけではない。デ・ブライネとティボー・クルトワはプライベートで何年も口を聞いておらず、ルカクとミシー・バチュアイは親友ではない。アザールとレアンドロ・トロサールも会話することは少なく、それぞれ難しい事情を抱えている。

すでに内部崩壊してしまっているベルギー。3節の相手はクロアチアと一致団結して勝てるかどうかの相手であり、今の状態ではグループステージ敗退が濃厚だといえる。