森保一監督率いる日本代表は2日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ最終戦でスペイン代表と対戦。前半を0-1で終えているが、フィリップ・トルシエ元日本代表監督の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏がDF吉田麻也(シャルケ)、MF守田英正(スポルティングCP)、FW前田大然(セルティック)に厳しい評価を下している。

 日本代表はDF冨安健洋(アーセナル)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)がベンチスタートとなる中、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、DF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)、吉田麻也による3バックシステムを採用した。

 しかし前半キックオフから防戦一方の展開となる中、前半11分にFWアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)のヘディングシュートから先制ゴールを献上。その後も再三にわたりピンチを迎えたが、追加点を許さずに前半を終えた。

 そんな中、2002年日韓W杯でトルシエ監督の通訳としてベンチ入りしたダバディ氏は前半終了間際に自身のツイッターアカウントを更新。スペイン代表について「組織力はフランスやブラジル以上。美しい」と分析すると「日本代表の背骨の3人(吉田、守田、前田)を相手の背骨の3人(ロドリ、セルヒオ・ブスケツ、アルバロ・モラタ)に比べると、タレントの差が歴然です」と厳しい見解を披露。

 ハーフタイムになると「日本代表選手はプレッシャーの中、レベルがすごく落ちる、対してスペインは上がる、それってなんなんだろう?それですよね。でもそれならば、今の実力云々よりも、育成段階の戦術、サッカーIQの育て方の問題です」と、日本サッカー界の育成面における問題点を指摘している。