現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(E組)第3戦で、グループ最下位のドイツ(勝点1)と3位のコスタリカ(同3)が激突した。

 引き分け以下で2大会連続でのグループステージ敗退が決まるドイツは、立ち上がりから押し込み、開始10分でいきなりスコアを動かす。ラウムの左サイドからのクロスを10番のニャブリがヘッドで叩き込んだ。

 劣勢のコスタリカは29分にカウンターを発動し、キャンベルがオビエドのクロスにペナルティエリア内で反応するが、合わせきれない。さらに42分にはフレールが相手のまずい守備対応もあって抜け出すも、シュートはGKノイアーのビッグセーブに阻まれ、絶好機を逃す。

 1-0で折り返すと、後半もドイツのペースで進む。55分過ぎには同時刻に戦っている2位の日本(勝点3)が首位のスペイン(同4)に逆転した情報が伝わったのか、スタンドは一時騒然となる。
 
 明らかにドイツの選手たちに動揺が見えるなか、58分にコスタリカが反撃。ワストンのヘディングシュートはGKノイアーに阻まれるも、テヘダが執念でこぼれ球を押し込み、同点に追いつく。

 俄然勢いに乗ったコスタリカは、一気に攻勢を強め、なんと70分にバルガスが押し込み、逆転に成功する。

 それでも、絶対に負けるわけにはいかないドイツは直後の73分、途中出場のハベルツがネットを揺らし、すぐさま同点に追いつく。

 その後はオープンな展開となり、互いに攻め合う展開が続く。そして迎えた85分にニャブリのクロスから再びハバーツがゴールを奪い、ドイツが勝ち越しに成功する。

 以降も攻撃の手を緩めず、後半アディショナルタイムにフゥルクルクが追加点を挙げたドイツは、結局4-2で勝利。最終戦でなんとか勝点3を積み上げたが、日本がスペインを2-1で下したため、2大会連続で決勝トーナメント進出を逃した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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