日本代表FW前田大然(セルティック/スコットランド)が、12月1日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第3節のスペイン代表戦を振り返った。

 試合は12分にアルバロ・モラタに先制点を許したものの、48分に堂安律が同点弾を挙げると、51分には三笘薫の折り返しを田中碧が押し込んで勝ち越しに成功し、2-1で逆転勝利を収め、初の2大会連続となる決勝トーナメント進出を果たした。

 先発出場した前田は62分までプレー。それでも、FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイト『FIFA.com』によると、前田はこの試合で両チーム最多となる60回のスプリント数を記録しており、最前線から何度も奔走していたことが数字としても明らかになっている。

 前田は試合後、「前半はあまり前からプレスにいかなくて、ブロックを引いて、うまく(セルヒオ・)ブスケツ選手を背後でしっかり隠して、起点をつくられない」ことをチームとして意識していたと明かしつつ、「後半最初にプレスに行くってチームの中でなって、全体でプレスかけられた時にやっぱりはまった。それがうまくできたのかなと思います」と振り返った。

 先制を許した展開となったが、「ドイツ戦同様に2点目を取らせなかったので、そこが逆転できた要因」だと明かし、「失点して若干焦りはありましたけど、うまく戦えたのかなと思います」と前半を1失点で耐えたことを勝利の要因に挙げながら、「でも決勝トーナメントに行くと、先に失点するとやっぱり厳しい展開になるし、簡単に逆転できないと思うので、そこは反省しないといけない」と今後の戦いを見据えた。

 ドイツ代表、スペイン代表とW杯優勝経験国がいる難しいグループを首位で突破した日本代表。「1位で突破できたのは本当に素晴らしいことだと思う」とコメントした前田だが、「このチームの目指しているところはそこではなく、上を目指している。しっかり切り替えて次のクロアチア戦にしっかり準備したい」と決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)への意気込みを語った。