決勝トーナメントでキーマンとなりそうなモラタとラッシュフォード

3日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージが終了。残すは決勝トーナメントの全16試合だ。今大会も折り返しということで、得点王の行方もそろそろ気になるところ。トップに立っているのは3ゴールを記録している5人の選手たちだが、そのうち2人は少ない出場時間の中で結果を残している。
 
現状、3ゴールで得点ランキングトップタイに立っている選手は、オランダのFWコーディ・ガクポ、フランスのFWキリアン・ムバッペ、スペインのFWアルバロ・モラタ、イングランドのFWマーカス・ラッシュフォード、エクアドルのFWエネル・バレンシアとなっている。この中で唯一、バレンシア擁するエクアドルはグループステージで敗退しており、バレンシアがこれ以上ゴール数を伸ばすことはない。ガクポ、ムバッペ、モラタ、ラッシュフォードの4人が中心となり、大会得点王を争っていくことになるだろう。
 
しかし、この4人の中でより有利と言えそうなのが、ガクポ、ムバッペの2人だ。彼らはそれぞれオランダ代表、フランス代表の中心としてプレイしており、ガクポはグループステージ3試合中3試合に先発出場、ムバッペは、フランス代表が3試合目にターンオーバーを行ったため、3試合中2試合で先発出場を果たしている。
 
一方、モラタとラッシュフォードはそれぞれ先発出場数が1試合に留まっている。彼らがチームの絶対的な存在になっているとは言い難く、モラタはFWマルコ・アセンシオ、ラッシュフォードはFWラヒーム・スターリングやFWブカヨ・サカあたりとポジションを争っている状況だ。
 
英『Squawka』は、モラタとラッシュフォードが少ない出場時間の中で結果を残していることについて言及しており、モラタの今大会のプレイタイムが126分、ラッシュフォードのプレイタイムが107分であることを指摘。単純計算でモラタは42分に1ゴール、ラッシュフォードは36分に1ゴールを決めていることになり、高い得点率を誇っている。
 
結果を出している以上、決勝トーナメントでもこの2人に出番が与えられることは間違いないが、難しいのはその起用法。スペインのルイス・エンリケ監督もイングランドのガレス・サウスゲイト監督も、それぞれモラタとラッシュフォードをスタメンで起用するべきか、勝負を決めるジョーカーとして扱うべきか、頭を悩ませているはずだ。