【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】オランダ3-1アメリカ(日本時間12月4日/ハリーファ国際スタジアム)

 エースが待望の今大会初ゴールを決めた。それも単なるゴールではなく、かつてのオランダ代表の代名詞だった「トータルフットボール」を彷彿とさせる最終ラインから9本のパスが繋がった見事な崩しだったー。

【映像】オランダの流れるようなパスワークからの先制点

 ノックアウトステージとなる決勝トーナメントで最初にゴールネットを揺らしたのはオランダ代表だった。9分、最終ラインから少ないタッチ数でテンポよくパスを繋ぐことでアメリカ代表のプレスをかいくぐると、最後は右WBのダンフリースのグラウンダーのクロスをデパイが合わせた。

 この圧巻のパス回しからのゴールにABEMA視聴者は「デパイは最高」「パス綺麗すぎる」「きれいすぎ」「パーフェクト」「綺麗に崩してのゴールだ」と絶賛。

 ABEMAで解説を務めた戸田和幸氏は「オランダの得意な形である左サイドから攻撃が始まり、(右WBの)ダンフリースが内側から外側に逃げつつマイナスのクロスが効きました。そしてクラーセンが囮になる形でディフェンスラインを押し下げて、最後は遅れて入ってきたデパイが決めました」と、オランダ代表のパス回しからのゴールについて解説している。

 このゴールが歴代のオランダ代表で単独2位となる43得点目だったデパイだが、9月の代表戦で負傷して以降、所属するバルセロナで1試合も出場することができず、今大会がぶっつけ本番だった。そのためグループステージの第2戦までは途中出場となっていたが、直近の2試合でスタメンに復帰。オランダ代表に頼もしいエースが帰ってきた。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)