6日0時、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」決勝トーナメント第1戦で、日本代表はクロアチアと対戦する。“死の組”と呼ばれたグループで、格上ドイツ、スペインを撃破し、1位突破を果たした日本代表。得点に絡む三笘薫や堂安律に注目が集まるが、その攻撃のスイッチとなっているのは、FW前田大然の“鬼プレス”だ。
前田は、ここまでスペイン戦、ドイツ戦と2試合でスタメン出場。得点こそないものの、前線から繰り出す相手最終ラインへの激しいプレスが日本の貴重な得点機を生み出し、対戦相手からも「最高レベル」と称賛を集める。
世界が認める日本のスピードスターは「点は取りたいしアシストもしたい」とFWとしての本音をのぞかせつつも、「みんなで戦う大会なので、得点以外のところでもしっかり貢献したい」と献身的なプレーでチームを支える覚悟を口にした。
【映像】日本代表・前田大然 ドイツやスペインに「恐れはまったくなかった」
-ここまでのW杯を振り返って。
ここまで来たら、チームとして目指しているところに行きたいと思っているし、これまで素晴らしい戦いができているからこそ、次の試合もしっかり勝ちたいと思います。
-スペイン、ドイツ戦でのスタメンだった。強いチームに対しての恐れはないか。
恐れはまったくなかったですし、チームとして「できる」というのがあったので、それがうまくできて良かったです。
-前線からプレスをかけ、守備からリズムを作っていくのが持ち味。世界のトップレベルで通用するという実感は得られたか。
W杯の前にチャンピオンズリーグがあって、そこでできるというのは証明できていたし、この大舞台でもできるのはわかっていました。まだこの後も試合があるので、そこでもっと持ち味を発揮できればいいかなと思います。
-得点についてのこだわりは。
もちろんFWなのでゴールは取りたいですし、アシストもしたいです。でもW杯は、みんなで戦ってみんなで勝つ大会だと思うし、ゴールが取れなくてもチームのためにできることはあるので、それ以外のところでもしっかり貢献したいと思っています。
-大会が始まってから、チームの雰囲気の変化は。
雰囲気はやる前から良いですし、コスタリカ戦で負けてからも切り替えて雰囲気が良くなっているので、すごく良い状態なのかなと思います。
-代表では、戦術について話し合うミーティングをする。そこで、積極的に発言するのか。
僕は、外からみて、そこで決まったことをしっかりやる。それが持ち味だと思います。
-一位通過した時の周囲の反応は。
突破できると思ってなかったという反応も多かったですけど、僕たちは突破できると信じてやっていたので。自分たちがしっかりやれればこういう結果になるというのを証明できたかなと思います。
-家族からの言葉は。
おめでとうくらいです(笑)
-クロアチアのイメージは
ちょっと日本人と似た感じで、集団として戦う形で向かってくるイメージ。それを上回らなければ勝てないと思うので、日本らしく組織でしっかりと戦えればいいかなと思います。
-セルティックの同僚である、クロアチア代表のDFヨシプ・ユラノビッチが名指しで警戒すべきだと話している。それについてどう思うか。
彼がいたからセルティックに馴染めたというくらい良い選手なので、対戦は楽しみです。
-ピッチ上でマッチアップしたらバチバチで。
そうですね。マッチアップできたらバチバチいきたいと思います。
-「ベスト8」に手がかかっているという実感はあるか。
まだつかみ取っていないので、今はまだ意味がないと思っています。つかみ取ってから先のことは考えたいです。
-サポーターの存在をどう感じているか
点が取れるとスタジアム全体が日本を応援してくれるような雰囲気になる。それはすごく心強いことなので、次もしっかり勝って、日本人が見たことのない景色を日本人全員でみれたらと思います。
-日本サッカーの歴史からみて、自分がしているチャレンジの意味はどう捉えているか。
全員が全員この場に立てるわけではないので、立てたからこそ感謝の気持ちと責任を持って戦いたいと思います。
-W杯をきっかけにこれまでサッカーに興味のなかった人も注目している。クロアチア戦ではどんな姿をみせたいか。
SNSでも普段サッカーを見ていない子供たちから「応援したくなりました」などとメッセージがくるので、すごい効果だと思います。だからこそ、日本サッカーを盛り上げるためには、僕たちが勝ち上がることが一番だと思うので、クロアチア戦に勝てるように頑張りたいと思います。
-アンパンマンポーズは観られそうか
アンパンマンにするかは、娘と相談します(笑)