対人に強いクロアチアDFユラノビッチ攻略に前田大然から太鼓判

 カタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表の反撃のスイッチを入れているのが、MF三笘薫(ブライトン)だろう。ここまで3試合すべてで途中出場を果たし、ドイツ戦(2-1)とスペイン戦(2-1)ではチームを逆転に導くアシストを決めている。

 サイドでの1対1の強さは驚異的であり、決勝トーナメントでも日本の大きな武器になるはずだ。これまでも先発出場を狙っていた三笘だが、森保一監督に与えられているスーパーサブの役割をしっかりとこなしている。

 現在のチームでの役割について、問われた三笘は「僕はドリブルで運んだり、今大会は全部サブですが、流れを変える役割を担っていると思う。チームを活気付けるところだったり、対面というか、1対1で違いを見せて、優位性を持っていくことが大事だと思う」と語った。

 クロアチアの右サイドバックは、DFヨシプ・ユラノビッチが務める。スコットランド1部セルティックで、FW前田大然とチームメイトの27歳だ。ユラノビッチについて、「ちょっと話を聞いて、対人に強いということは聞きました。『大丈夫、行ける!』とも言ってくれたので(笑)。まだ映像は見ていないので、ちょっと分からないですけど、一回見て臨みたいです」と、前田の太鼓判に安心しつつも、映像をしっかり分析して臨むという。

 また、三笘は「毎試合、全選手ではないですが、サイドバックの映像を見て、特に間合いだったり飛び込んでくるタイプと待つタイプがあるので。スピードがどれくらいあるかっていうのも見ます」と、チェックポイントも明かした。

 この日、ドーハのトレーニング施設には、1993年のアメリカ大会予選で日本代表のスーパーサブだった元日本代表FW中山雅史(現アスルクラロ沼津監督)も訪れていた。日本サッカー界に「スーパーサブ」という言葉を広めた張本人の前で、令和のスーパーサブがベスト8への扉を開く活躍を見せてくれるはずだ。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)