ガクポ自身は「今は考えていない」とコメント
オランダ代表のキャプテンDFフィルジル・ファン・ダイクがカタール・ワールドカップ(W杯)でブレーク中の同胞FWコーディ・ガクポの去就をめぐる話題でマンチェスター・ユナイテッドを“口撃”した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」が報じた。
オランダは現地時間12月3日にカタールW杯の決勝トーナメント1回戦でアメリカ代表と対戦。FWメンフィス・デパイの今大会初ゴール、DFデンゼル・ダンフリースの1得点2アシストの活躍などで3-1の勝利を収めた。2014年ブラジルW杯以来2大会ぶりの出場で、ベスト8に駒を進めた。
順調な歩みを見せるオランダの前線を牽引しているのが23歳のガクポだ。グループリーグ3試合で3得点をマークし、現在大会の得点ランキングではトップタイ。現在オランダの名門PSVでプレーしているが、近い将来のビッグクラブ移籍も噂され、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドやスペインのレアル・マドリードといったクラブが候補として挙がっている。
当のガクポはアメリカ戦後、去就問題について「今は考えていない。大会に集中している。いいパフォーマンスを続けて、チームを助けたい。それ以外のことはチャンピオンになってから考えたい」とシャットアウト。移籍については何も語らなかった。
そうしたなか、ファン・ダイクはガクポのステップアップに太鼓判を押しているが、関心を持っているクラブとしてユナイテッドとレアル・マドリードの名前が並んでいることに疑問を感じているようだ。リバプール所属のセンターバックは同胞への賛辞の中に“宿敵”への手厳しいコメントを含めた。
「今のマンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリードは同じレベルなのか? 違う。失礼だ。全くそんなことはないだろう。彼(ガクポ)は間違いなく次のステップに進むだろう。それがいつ起こるか、次の冬なのか来シーズンなのかは時間が経てば分かることだ。彼は素晴らしい男だ。努力家で、とても才能にあふれている。間違いなくもっとできるよ。彼がいいプレーをしていることを喜んでいるし、これが長く続くことを願っている」
ガクポの成功を願うファン・ダイクだが、2012-13シーズンを最後にプレミアリーグ制覇から遠ざかる“赤い悪魔”が関心を寄せるという噂には首をかしげていた。(FOOTBALL ZONE編集部)