柴崎のパスセンスが生きる場面はある

FIFAワールドカップ・カタール大会でここまで3試合消化した日本。グループステージは2勝1敗の好成績を残し、首位通過で決勝トーナメント進出を決めた。次の対戦相手はクロアチアで、前回大会2位の強豪が日本に襲い掛かる。

日本はこれで4試合目となる。今大会はアディショナルタイムがより厳格に取られるようになっており、スペイン戦の後半は7分追加されている。

心配すべきは疲労だ。今季は大会前から過密日程が指摘されている。22-23シーズン中にW杯を開催するにあたって日程を詰め込んでおり、今後は総力戦になる。

ここまでの3試合で起用されていないのが、GKを除いて町野修斗、柴崎岳の2人だ。招集されており、森保一監督の中での起用法は明確に存在すると予想できるが、まだ出番はない。

柴崎はアジア最終予選からここまで評価が上がらない日々が続いていたが、W杯前の親善試合カナダ戦で見違えるようなパフォーマンスを披露した。広い視野と豊富なアイデアが光っており、パスでチャンスメイクを行った。

起用するなら2戦目のコスタリカ戦だったが、森保監督は起用せず。続くスペイン戦も出番がなかった。

クロアチア戦は出番があるかもしれない。ドイツ戦やスペイン戦と比べ日本がボールを持てる可能性は高く、そうなれば柴崎のパスは生きる。ここまで鎌田大地が本調子ではないため、トップ下で起用してもいい。そうなれば柴崎のボールロストの多さもダブルボランチでカバーできるだろう。

決勝トーナメントからは延長戦になる可能性があり、そこまで温存するのも一つの手だ。よりオープンな展開になれば柴崎のパスは生きることになり、三笘薫や伊東純也といった快足FWたちの破壊力がさらに上がる。

カナダ戦で高評価も、まだ出番がない柴崎。現状ボランチの負担は多くなっており、クロアチア戦でピッチに立つことはあるのだろうか。