サッカー日本代表は12月6日午前0時(日本時間)、史上初となるベスト8入りを懸けて、FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦する。運命の一戦を前に、『ABEMAヒルズ』には元日本代表FWの城彰二氏が出演。クロアチア戦の勝機について「モドリッチ選手など中盤の3人をいかに抑え込めるか」と語った。

【映像】クロアチア戦の展望を語る元日本代表・城氏

 いざ、新しい景色へ。日本代表が悲願のベスト8入りをかけて前回大会準優勝国でFIFAランキング12位のクロアチア代表と激突する。1998年ワールドカップ・フランス大会でクロアチア代表と対戦経験を持つ城氏は、強国の印象を「走行距離が長く、走る力が高いチーム」と語る。さらには「中盤のモドリッチ選手、コバチッチ選手、ブロゾビッチ選手は世界最高峰の選手なので注意しないといけない。守備、攻撃のすべてに絡んでくるので、主導権を(日本が)握るのか、それとも握られるのかがポイントになる」と解説した。

 気になる先発メンバーについては、「4バックを想定した場合、右サイドは酒井選手。ケガ明けだが問題なく出られると思う。そして冨安選手、吉田選手、長友選手と、オーソドックスな日本の戦い方になると思う。ダブルボランチには守備能力の高い守田選手と遠藤選手。そしてトップの上には鎌田選手、右サイドに伊藤選手。左サイドは久保選手が体調不良とのことで、南野選手か相馬選手で行くのでは。前線には守備もできる前田選手、と予想する」とした。

 その上で、日本のキーマンには三笘選手、堂安選手を据える。「後半から入ると思うが、相手が疲れてきたところにこの両名が入るとアクセントになる。これが森保ジャパンのルーティーンになっているし、本人たちも『絶対に決めてやる』という強い思いがあると思う。やってくれると思う」

 試合のポイントは「どちらが先に主導権を握るか」。準優勝を経験した百戦錬磨の超強豪とあり、「日本の戦術をうまく分析して戦ってくるので、もしかすると、あえて日本にボールを持たせるということもあるかもしれない。さらに、チーム全員が90分走り切れる体力を持ったチームで守備能力も高く、隙を見つけるのが難しい」と警戒心を寄せていた。

 しかし、「攻撃陣に関しては、飛び抜けたスーパースターがいるチームではない」と解析。「中盤の3人を抑え込むことができれば、日本も上手く戦えるのでは」と勝機を語った。
(『ABEMAヒルズ』より)