元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、ブラジルのカタール・ワールドカップ優勝を予想している。

先月20日に開幕したカタールW杯も決勝トーナメントまで進み、オランダやアルゼンチン、イングランドにフランスなど、大会前から優勝候補と目されていた強豪が順当に勝ち上がっている。

日本も史上初のベスト8を目指して5日にクロアチア戦が控える中、かつて日本を率いてブラジル大会に臨んだザッケローニ氏が、イタリア『Rai Radio』のインタビューで今大会の結果を予想。フランス擁するキリアン・ムバッペは驚異的な存在だとしながらも、今回からの新ルールや選手層の厚さからブラジルが最有力とみているようだ。

「ブラジルが優勝候補だろう。5人交代制が彼らを有利にしている。ただ、ムバッペは常軌を逸した存在だ。フランスとブラジルの決勝戦? ありそうだね」

「ムバッペは違いを生む。昨日のポーランドはほとんど深い位置を取られなかったが、彼にやられてしまった。唯一無二の足を持っており、ボールを持つたびに守備陣をパニックに陥れる。調子が良い日の彼を止めす術はない」

「ブラジルは、これまで失点しないことだけを考えるチームと戦ってきたため、得点するのに苦労してきた。しかし、最後には祖国にトロフィーを持ち帰ることができるだろう。層の厚さと5人交代制のおかげでね」

「5つの交代枠がワールドカップを良い方向に狂わせた。そのおかげでチームは最後までクオリティを保つことができる」

「イングランド? 彼らはサプライズを起こすことができる。とてもソリッドなチームで、スピードがあり、前線にはずる賢いケインがいる。しかし、私はブラジルが有利と見ている。彼らの持つくオルティは凄まじいのだ」