1-1で突入したPK戦に1-3で敗れ、大会から姿を消す

 日本代表は現地時間12月5日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦。1-1で突入したPK戦に1-3で敗れ、大会から姿を消すことが決まった。

 日本は前半にセットプレーからFW前田大然が左足のシュートを決めて先制。今大会初めて先にリードを奪った。しかし、後半10分にFWイバン・ペリシッチのヘディングシュートで同点に追い付かれた。

 その後、試合は1-1のまま90分間が終了。延長の前後半15分ハーフでもスコアは動かず、勝負はPK戦にもつれ込んだ。先攻の日本は1人目のFW南野拓実、2人目のMF三笘薫が続けて失敗。2人連続で成功させたクロアチアも3人目のMFマルコ・リバヤは失敗したが、日本は4人目のDF吉田麻也のキックもGKドミニク・リバコビッチに防がれた。するとクロアチアの4人目、MFマリオ・パサリッチが成功させ、PKスコア1-3で決着を迎えた。日本にとっては4度目の決勝トーナメント進出だったが、またしてもベスト16の壁に阻まれる結果となった。

 敗戦を受け、テレビ中継で解説を務めていた元日本代表監督の岡田武史氏は言葉をつまらせながら「そうですね。まだダメだってことですかね…」と述べた。同じく解説の元日本代表MF小野伸二も「PKで勝負を決められてしまう。そこで負けてしまう。本当に悔しい。それだけですね。この悔しさは忘れないと思いますし、次につながる試合になってくれたら」と語った。

 そして、2010年南アフリカW杯では同じように決勝トーナメント1回戦でパラグアイ代表にPKで敗れた経験を持つ岡田氏は「確実に日本のサッカーが進歩したってことを見せてくれた」と森保ジャパンを称えた一方で、「しかし、まだ足りないんです。我々には」と当事者だからこそ感じる無念さをにじませていた。(FOOTBALL ZONE編集部)