ブライトン地元紙が評価「誇りを持ってイングランドに帰ることができる」

 森保一監督率いる日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、現地時間12月5日にクロアチア代表と対戦。1-1の同点で延長戦を終え、PK戦で1-3と敗れた。史上初のベスト8進出はならなかったが、英メディアはMF三笘薫の活躍を称え、「評価と価値は凄まじく上昇した」と伝えている。

 前半43分にFW前田大然のゴールで先制した日本だったが、後半10分にFWイバン・ペリシッチの一撃で同点。その後は一進一退の攻防が続き、延長戦でも決着はつかずPK戦へ。日本はPK戦で3本のシュートを止められ、1-3で無念の敗退が決まった。

 三笘はグループリーグでの3試合と同様、この試合も途中出場。後半19分からピッチに入ったが、試合を決めるプレーは見せられず、PK戦でも失敗。人目をはばからず号泣した。

 所属するイングランド1部ブライトンの地元紙「The Argus」のブライアン・オーウェン記者は「三笘は120分間で勝利を得るために、チームで最も輝きそうな選手だった。しかし、PK戦ではクリーンなキックをすることができなかった」と振り返り、延長戦で三笘が見せたドリブル突破からのシュートにも言及。「守備陣の中央を走っていき、GKリバコビッチにセーブを強いた」と評価し、次のようにここまでの活躍を総括した。

「大会全体、そしてこの試合でのプレーを鑑みれば、三笘にとって残酷な幕切れだった。しかし、果たした仕事には誇りを持ってイングランドに帰ることができる。その評価と価値は凄まじく上昇したのだから」

 世界に向けて発信された、三笘のセンセーショナルな活躍。ブライトンに戻ってからのプレーは、これまで以上に注目されることになりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)