現地時間12月5日のカタールW杯ラウンド16。日本代表を下したクロアチア代表で決定的な違いとなったのが、GKのドミニク・リバコビッチだ。
 
 延長戦を含めて120分間を戦ってスコアは1-1、勝負の行方はPK戦に委ねられた。この緊迫した場面で、リバコビッチが輝きを放つ。まず日本代表の1人目、南野拓実のシュートを完璧に読み切ってセーブ。さらに続く三笘薫のシュートも横っ飛びして右手1本で弾き出す。3人目の浅野拓磨には決められたものの、4人目の吉田麻也のシュートは三度完璧に読み切ってストップした。
 

 PK戦で3本をストップする大活躍を見せてクロアチア代表を勝利に導いたリバコビッチには、主将のルカ・モドリッチも感嘆。試合後の取材エリアで次のように絶賛した。
 
「リビ(リバコビッチの愛称)が奇跡を起こしてくれた。僕は『お前は2本止める』って言ったんだけど、彼は3本も止めてくれた。僕たちは常に彼のことを信頼していたし、今日は3つもPKをセーブしてくれた。素晴らしいプレーを見せてくれて、最高に嬉しいね」
 
 リバコビッチのPK戦における獅子奮迅のセーブは、百戦錬磨であるモドリッチの想像をも上回るものだった。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
 
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