【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】日本1-1(PK1-3)クロアチア(日本時間12月6日/アルジャノブ スタジアム)
サッカー日本代表が決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦し、120分の死闘の末にPK戦で敗れた。この試合、43分に貴重な先制ゴールを挙げた前田大然は、初のベスト8に届かずW杯を去ることになり、悲しみに暮れていた。そんな前田に近づき、悲しみを分かち合うように寄り添ったクロアチアDFがいた。前田と同じくセルティック(スコットランド)に所属するヨシップ・ユラノビッチだ。
ユラノビッチはこの試合にスタメンフル出場を果たし、チームの勝利に貢献。一方の前田は64分にベンチに退いている。
ユラノビッチは何かを言葉にするような様子もなく、前田を抱きしめ、寄り添い続けた。そんなユラノビッチの優しさに触れ、前田も感情をあらわにしたか、時折顔をしかめて涙ぐむ様子も見られた。
ベスト8を競う決勝トーナメント1回戦では敵同士となったが、所属チームでは信頼し合う仲間同士。そんな二人の様子に視聴者からは「これは泣ける」「いい仲間」「これぞスポーツマンシップ」といった反響が多数寄せられていた。
なお、前田は試合後のインタビューで「新しい歴史まであと一歩だったが」とマイクを向けられると「まずはこの舞台にはたくさんの人の支えがあったので、色々な人に感謝したい」と応じた。また「どんなW杯だったか」と問われた前田は「支えてくれた人たちに恩返しする大会でしたけど、次のステージに進めなくて本当に残念です。日本は夜中ですけど、たくさんの人が応援してくれたと思うので、勝ち試合を見せられなかったですけど、本当に感謝しています」と率直な思いを述べた。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)