決勝トーナメント1回戦クロアチア戦でPK負け、伊メディアが採点&寸評を公開

 日本代表は現地時間12月5日のカタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、クロアチア代表との試合を1-1の末にPK戦で敗れた。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、試合の採点とともに日本代表選手の寸評を公開。そこでは先制ゴールのFW前田大然のほかに、MF遠藤航が「中盤のメトロノーム」と高評価されている。

 立ち上がりに激しいプレスに出て戦う姿勢を明らかにした日本は、右サイドのMF伊東純也からチャンスを作った。クロアチアも上手くゲームをコントロールしていくなかで、日本は前半終了間際にセットプレーのこぼれ球でFW前田大然が先制ゴール。後半はクロアチアがアーリークロスに合わせてFWイバン・ペリシッチが同点ゴールを奪った。両チームに疲労感も見えるなか延長戦で決着は付かずPK戦へ突入すると、クロアチアのGKドミニク・リバコビッチが3本セーブする活躍。日本史上初のベスト8進出は叶わなかった。

 このゲームにレポートでは前田を「7点」でチーム最高評価。「前線で奮闘してクロアチアの守備陣を困らせ、本物のボンバーのように先制点を決めた」とされた。国際サッカー連盟(FIFA)のスタッツでは、64分間の出場で68回のスプリントという驚異的な数字を残している。

 また、「中盤のメトロノームであり、日本の頭脳」と評された遠藤を含む4人が「6.5点」とされ、DF谷口彰悟は「恵まれた体格で守備に安心感を与えヘディングでゴールに迫る」、MF伊東純也は「彼のドリブル突破はクロアチアの守備陣にとって“トゲ”になった」、MF堂安律は「止まることを知らない選手は吉田へのクロスで前田のゴールを導いた」と評価された。

 そして、森保一監督は「6.5点」とされて、「彼の日本は本当によく走り、非常に明確なアイデアを持っていてW杯での本当のサプライズだった。PK戦の失敗により大会に別れを告げた」とされた。

 今大会の日本は、欧州各国のリーグでプレーする選手が大半となり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場チームでプレーする選手も増えた。そうした個々の部分での戦いでも見劣りすることがなくなってきたことが躍進の一因になった。(FOOTBALL ZONE編集部)