現地時間12月5日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、日本代表はクロアチア代表と対戦。試合は延長戦を含む120分間で1-1と決着がつかず、PK戦(1-3)の末、敗戦となった。

 またしても史上初の8強入りを逃した日本。オーストラリア・アデレード出身で、現在サッカーダイジェスト海外編集部員のスティーブン・トムソン記者が、クロアチア戦に出場した森保ジャパン全16選手を採点した。

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GK
12 権田修一 5.5
日本がボックス内でボールをクリアするのに苦労したいくつか場面を除けば、ほとんど自信を持っているように見えたが、これらの場面でもう少し自己主張する姿が見たい。ペリシッチのヘディングシュートをセーブするチャンスはなかったが、モドリッチの美しいボレーシュートは見事にセーブしてみせた。しかし残念ながら、PK戦では思うような活躍を見せられなかった。

DF
3 谷口彰悟 6
今大会を通じて信頼できる選手であり、この試合でもそうだった。特に、冨安健洋のミスからクロアチアに決定機を与えた時のカバーするスピードには感心させられた。

16 冨安健洋 6
らしくないミスをおかし、ペリシッチにエリア内への侵入を許した。その後、冷静さと自信を取り戻したことは評価されるべきだろう。ビルドアップにも積極的に参加し、いつものように素早い反応でディフェンスもこなした。

22 吉田麻也 6
堅実なパフォーマンスだった。彼の声は、味方のDFやMFをコンパクトにまとめ、日本が守備のタスクを守るうえで貴重な存在となっていた。その結果、クロアチアのチャンスは限られたものになった。PKの失敗は、今大会を通しての彼のパフォーマンスを反映したものではない。
 
MF
5 長友佑都 5.5(63分OUT)
このような試合で求められることを理解しており、ハードワークした。17分のクロスは、前田大然に合えばゴールに繋がっていたかもしれない。特に左サイドでクロアチアが彼に与えていたスペースを考えると、もっと見たかった。

6 遠藤 航 6.5
ボックス・トゥ・ボックスで素晴らしいパフォーマンスを披露。果敢にディフェンスし、中盤を支配し、相手ゴール前では巧みなラストパスを送って、チャンスメイクした。57分には、自らミドルシュートを放ったが、得点できなかったのはアンラッキーだった。

8 堂安 律 6.5(86分OUT)
クロアチアのディフェンスに大きなプレッシャーを与え、脅威となるクロスやパスを数多く供給した。43分には鋭いクロスを上げ、前田のゴールに繋げた。高いキープ力で相手のファウルを誘い、78分には身体を張った守備で重要なブロックをした。

13 守田英正 6(105分OUT)
モドリッチと対峙しても臆することなく、自信に満ちたプレーを見せた。遠藤と同様、ボックス・トゥ・ボックスでインパクトのあるプレーを披露し、狭い局面でのボールテクニックは特筆すべきものだった。
 
14 伊東純也 6
スピード、ドリブル、クロスといういつもの武器に加え、信じられないようなファーストタッチを見せた。失点の場面はペリシッチへのマークを外さなければ、ロブレンからのクロスをはね返せたかもしれない。

15 鎌田大地 5.5(74分OUT)
フランクフルトで見せるような前に出て行くプレー。41分、遠藤の見事なパスからボックス内に入り、絶好の得点チャンスを迎えたが決められず。後半には、積極的にボックス外からシュートを放った。この試合は良かったが、それでもベストフォームを見られなかったのは残念だ。

FW
25 前田大然 6.5(63分OUT)
彼の献身的なプレスとランニングがようやく報われた。もっとも、ストライカーらしいゴールをもたらしたのは、プレスではなく、そのポジショニングだ。試合中、何度もタイミングよく飛び出し、味方にパスやクロスの選択肢を与えていた。43分のCKの場面で、こぼれ球からゴールを奪ったのは、単に運が良かっただけではない。

交代出場
MF
9 三笘 薫 5.5(63分IN)
105分、クロアチアDF陣の中央を切り裂き、強烈なミドルを放つが、コースが甘く、GKリバコビッチの脅威とはならなかった。ウイングとして立派なパフォーマンスを見せたが、この試合のヒーローにはなれなかった。
 
FW
18 浅野拓磨 5(63分IN)
前線で献身的にプレーしたが、ボールを収められなかった。時折、疲労のせいか、動きが少し鈍く見えた。PK戦では唯一の成功者で、日本にわずかな望みを与えた。

DF
19 酒井宏樹 5.5 (74分IN)
活発な運動量を見せたが、前に飛び出して供給したクロスはクロアチアの守備を悩ませることはなかった。守備ではチームにエネルギーを与え、終盤には日本にとってそれが不可欠となっていた。

MF
10 南野拓実 5(86分IN)
攻撃の火付け役となるべく登場したが、その役割を果たせなかった。しかし、いくつかの場面では良いポジションを取っていた。残念ながら彼のPKの失敗が、他の日本のキッカーに大きなプレッシャーを与えてしまった。

MF
17 田中 碧 5.5(105分IN)
延長後半から途中出場したが、彼のエネルギーは流れを変えることができなかった。

採点・文●スティーブン・トムソン

[プロフィール]
スティーブン・トムソン/1993年生まれ、オーストラリア・アデレード出身。アデレード大学を卒業後に来日し、上智大学で日本語を学ぶ。日本のスポーツと文化に精通し、今春からサッカーダイジェスト海外編集部員に。好きなサッカークラブはアデレード・ユナイテッド、リバプール、そしてガンバ大阪。

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