FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が6日に行われ、グループF首位のモロッコ代表とグループE2位のスペイン代表が対戦した。

 アフリカ勢初のベスト4以上を目指すモロッコ代表は一歩も引かずに立ち向かい、スペイン代表にボールを持たせながらもコンパクトな守備でチャンスは与えず、前半は被シュート1本に抑える。前半唯一の枠内シュートは33分、モロッコ代表のノゼア・マズラウィが左足で鋭いミドルシュートを放ったが、これは相手GKウナイ・シモンに止められ、試合はスコアレスで折り返す。

 後半に入っても粘り強く戦うモロッコ代表は、84分にアクシデント発生。体を張った守備で何度もピンチの芽を摘んできたナイフ・アゲルドが筋肉系トラブルでプレー続行を諦め、ジャワド・エル・ヤミクとの交代でピッチを後にした。

 後半終了間際、スペイン代表はフリーキックを獲得。キッカーのダニ・オルモがゴールに向かう鋭いボールを送ると、中で合わせようとしたニコ・ウィリアムズは触ることができず、相手GKボノの好セーブに阻まれる。フルタイムで決着はつかず、延長戦に突入する。

 延長戦もスペイン代表が押し込む構図は変わらないが、あと一押しが足りない。モロッコ代表は守備での集中を保ちながら、攻撃での鋭さは失わず、104分に絶好機到来。ペナルティエリア手前でボールをキープしたアゼディン・ウナヒが絶妙のスルーパスを供給し、抜け出したワリード・シェディラがボックス中央に侵入。相手GKウナイ・シモンの股の間を狙ったが、シュートは防がれた。

 スペイン代表は延長後半、何度もモロッコ代表のゴール前まで迫ったものの、最後まで1点が遠い。120分間の攻防は0-0で終わり、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 先攻のモロッコ代表は、1人目のアブデルハミド・サビリが相手GKの逆を突いて成功。一方、後攻のスペイン代表は、1人目のパブロ・サラビアが右ポストに当てて失敗してしまう。モロッコ代表は2人目のハキム・ツィエクがど真ん中に突き刺すと、スペイン代表は2人目のカルロス・ソレールが相手GKにコースを読まれて止められる。3人目を務めたバドル・バヌンとセルジオ・ブスケツはともにコースを読まれて失敗。そしてモロッコ代表は4人目のアクラフ・ハキミが冷静にパネンカを成功させ、死闘に決着をつけた。

 モロッコ代表は史上初のベスト8進出。準々決勝は10日に行われ、ポルトガル代表vsスイス代表の勝者と対戦する。

【スコア】
モロッコ代表 0-0(PK戦:3-0) スペイン代表

【スターティングメンバー】
モロッコ代表(4-3-3)
ボノ;ハキミ、アゲルド(84分 エル・ヤミク)、サイス、マズラウィ(84分 アティヤット・アッラー);アムラバト、ウナヒ(120分 バヌン)、アマラー(82分 シェディラ);ツィエク、エン・ネシリ(82分 サビリ)、ブファル(66分 エザルズリ)

スペイン代表(4-3-3)
シモン;ジョレンテ、ロドリ、ラポルテ、アルバ(98分 バルデ);ブスケツ、ガビ(63分 ソレール)、ペドリ、フェラン・トーレス(75分 ニコ・ウィリアムズ、118分 サラビア)、アセンシオ(63分 モラタ)、オルモ(98分 ファティ)