クロアチア、モロッコがPK戦を制して準々決勝に勝ち上がった

FIFAワールドカップ・カタール大会の決勝トーナメント1回戦では、日本対クロアチア、モロッコ対スペインの2試合がPK戦までもつれこんだ。日本は4人中3人、スペインは3人が立て続けに失敗するという残念な結果に終わったが、この2つがワールドカップ史上最悪のPKということはなさそうだ。
 
6日に行われた日本対クロアチアの一戦は、120分が経っても1-1からスコアが動かず。迎えたPK戦ではクロアチアのGKドミニク・リバコビッチが好セーブを連発。FW南野拓実、FW三笘薫、DF吉田麻也のシュートが止められ、日本は今回も史上初のベスト8進出を果たすことができなかった。
 
続いて7日に行われたモロッコ対スペインは、0-0のスコアでPK戦に突入。FWパブロ・サラビア、MFカルロス・ソレール、MFセルヒオ・ブスケッツが3人連続で外し、モロッコがベスト8進出を決めた。
 
英『FourFourTwo』は、日本のPK戦敗退を受け、2006年ドイツ大会の準々決勝で行われたイングランド対ポルトガルの一戦に触れている。この試合は0-0のまま120分が終了し、PK戦にもつれこんだ。イングランドは2人目のMFオーウェン・ハーグリーブスこそシュートを決めたものの、1人目のMFフランク・ランパード、3人目のMFスティーブン・ジェラード、4人目のDFジェイミー・キャラガーが決められず、ポルトガルに軍配が上がった。
 
さらに、データサイト『Opta』はスペインの3人連続PK失敗を受け、PK戦で1本もシュートを決められずに敗れたチームが、2006年ドイツ大会のスイス以来2チーム目だと伝えている。この大会のスイスは決勝トーナメント1回戦でウクライナと対戦し、PK戦を0-3で落としていた。
 
奇しくもグループEを突破した2チームが、PK戦で敗れた今大会の決勝トーナメント1回戦。日本とスペインにとっては残念な結果となったが、クロアチアとモロッコは今後も自信を持ってPK戦に臨むことができるはず。次の相手はそれぞれブラジル、ポルトガルとなっているが、PK戦まで持ち込んでしまえば彼らの勝率は一気に上がるかもしれない。