サッカーワールドカップカタール大会は、決勝トーナメントの1回戦が終わってベスト8が出そろい、準々決勝の組み合わせが決定。優勝国予想と同時に得点王は誰になるのか?

W杯には様々な賞が存在するが、得点王に与えられるのはゴールデンブーツ賞と呼ばれている。この賞が始まったとされる1982年のスペインW杯当時はゴールデンシュー賞と呼ばれ、初代ゴールデンシューにはイタリアのFWパオロ・ロッシ(ジーコ率いる黄金のカルテットに対してハットトリックを達成)が輝いた(2010年南アフリカW杯時にゴールデンブーツ賞に改名)。

ここでは2022年12月7日での得点王ランキングを紹介し、得点王を予想していく。

5 キリアン・エムバペ(フランス)

3 エネル・バレンシア(エクアドル※敗退)

3 コーディ・ガクポ(オランダ)

3 マーカス・ラッシュフォード(イングランド)

3 アルバロ・モラタ(スペイン※敗退)

3 リオネル・メッシ(アルゼンチン)

3 オリヴィエ・ジルー(フランス)

3 ブカヨ・サカ(イングランド)

3 リシャルリソン(ブラジル)

3 ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)

現在、ベスト8に残っているゴールランキングトップは、キリアン・エムバペ(フランス)の5得点。それに続く3得点の選手は、コーディ・ガクポ(オランダ)、ブカヨ・サカ(オランダ)とマーカス・ラッシュフォード(イングランド)リオネル・メッシ(アルゼンチン)、オリヴィエ・ジルー(フランス)、リシャルリソン(ブラジル)、ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)と続いている。

前回のロシア大会ではハリー・ケインが6ゴール、前々回のブラジル大会ではハメス・ロドリゲスが6ゴール、2010年の南アフリカ大会はディエゴ・フォルラン、トーマス・ミュラー、ウェズレイ・スナイデル、ダビド・ビジャの4人が5ゴールを挙げている。得点ランキングは決定力も大事だが、決勝まで勝ち進むことが重要だ。その分プレイタイムが多いため、ゴール量産するチャンスがある。

組み合わせでいえばメッシのいるアルゼンチンとガクポのいるオランダは、ベスト8で直接対決が決まっている。イングランドのラッシュフォードもフランスのエムバぺとぶつかる可能性があり、勝者の点取り屋がゴールデンブーツ獲得に一歩近づく。

少し早いが、決勝戦の予想と得点王をこの2人のストライカーと予想したい。

カタールW杯得点王候補:キリアン・エムバペ(フランス)

次の10年間、バロンドール(世界年間最優秀選手賞)に1番近い男と言われている。23歳にして世界最高峰の選手へとたどり着いたフランスのFWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)。得点力は既に証明されており、2022/23シーズンのリーグ・アンでも14試合で12得点と、同僚であるネイマールやリオネル・メッシを抜く得点数を記録している。得点王争いをパリの同僚とすることとなるが、ここでゴールデンブーツ賞を獲得することが、彼のサッカー選手としての未来を揺るぎないものになってくるだろう。

カタールW杯得点王候補:リオネル・メッシ(アルゼンチン)

最後のW杯を優勝と得点王という最高の形で終えようとしているアルゼンチンの生きる伝説、FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。リーグ・アンでは2022/23シーズン13試合で7得点と好調を維持。グループリーグでもゴールやアシストを重ねて好調を維持し、有終の美で終えることができるか。メッシの最後の挑戦が始まる。

新時代を駆け抜けるストライカー vs 最後のワールドカップ制覇に懸けるストライカー

こんなカードが実現したら、どちらかのゴールがワールドカップ優勝と得点王を同時に掴むのかもしれない。

ワールドカップは、ベスト8からレベルも試合のドラマも更に加速する。選手たちの一挙手一投足から目が離せない展開が目白押しだ。そんな中で試合を決定づけるストライカーたちが繰り出すゴールの瞬間から目を離すな。

(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)