W杯での2ゴールで間違いなく注目度はアップする

4年に1度の祭典FIFAワールドカップでは、評価を急激に上げるサプライズプレイヤーが出てくるものだ。

それは今回のカタール大会も同じだ。英『Football365』はここから市場価値が上昇するであろう11人を選んでいるが、そこにはドイツとスペイン相手にゴールを奪った日本代表MF堂安律の名前も入っている。

まず同メディアが選んだ評価上昇のGKはスペイン戦でも圧巻のPKストップを見せたモロッコ代表のヤシン・ブヌ(セビージャ)。

最終ラインは日本代表も大いに苦しめられたクロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオル(ライプツィヒ)、モロッコ快進撃を支えるサイドバックのノゼア・マズラウィ(バイエルン)、オランダ代表の右ウイングバックに入るデンゼル・ダンフリース(インテル)、オーストラリア代表の巨人CBハリー・ソウター(ストーク・シティ)の4人。このうちサプライズと呼べるのはソウターくらいだろうか。198cmのサイズを活かしたパワフルな守備が目立ったソウターは今後の市場で人気を集めるかもしれない。

中盤はアメリカ代表MFタイラー・アダムス(リーズ・ユナイテッド)、イングランド代表MFジュード・ベリンガム(ドルトムント)、モロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ)の3人。もちろん最大の注目は19歳のベリンガムで、こちらはサプライズというより移籍市場の主役候補としての選出だ。今大会のパフォーマンスでさらに評価は上がったはずで、ビッグクラブによる大争奪戦が展開されると予想される。

前線は今夏800万ユーロの移籍金でフライブルクに加入した堂安、ベリンガムと同じくビッグクラブ移籍が近いとされるオランダ代表FWコーディ・ガクポ(PSV)、ルックスも話題となった韓国代表の大型FWチョ・ギュソン(全北現代)だ。

24歳のギュソンは若気の至りか激しめな発言の方も注目を集めてしまったが、パフォーマンスの方もガーナ戦で2ゴールを挙げるなど持ち味を発揮した。スコットランドのセルティックが関心を示しているとも言われており、年齢的にも海外挑戦へ踏み切る良いタイミングだ。

堂安については、同メディアは「今では3倍から4倍の市場価値があるはずだ」とワールドカップでの活躍を称賛。フライブルクでも良い滑り出しを見せているが、24歳という年齢を考えると継続的にチャンピオンズリーグを戦えるようなビッグクラブ移籍を狙いたい。ドイツ、スペイン相手の2発はインパクト十分だったはずだ。

想像以上の活躍を見せた堂安やソウター、チョ・ギュソンといった選手から、ガクポ、ベリンガムといった市場の主役になりそうな者まで、ワールドカップでは多くのタレントが注目を集める。大会終了後の選手たちの動きも楽しみなポイントで、カタール大会で活躍した若手たちは新時代を作っていく。