クロアチア代表の主将MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/スペイン)が、9日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・準々決勝ブラジル戦に向けて意気込みを語った。8日、スペイン紙『アス』が伝えている。
ズラトコ・ダリッチ監督の下、クロアチア代表はグループFを1勝2分の2位通過すると、決勝トーナメント1回戦で日本代表と対戦。1-1のまま120分間で決着がつかずにPK戦にまでもつれ込んだ死闘の末、GKドミニク・リヴァコヴィッチの活躍によりPK戦を3-1で制した。2大会連続でベスト8に進出したクロアチア代表は、準々決勝で優勝候補と目されるブラジル代表と激突する。
まず、モドリッチは「準々決勝に進出できたことは大きな成果だけど、それ以上に、もっともっと上を目指したい。今大会最大の山場、優勝候補の一角との対戦が待っている」と語りつつ、「ここまでの全試合でやってきたように、自分たちのベストを尽くす必要がある。ただそこにいるだけで満足してはいけない。強敵との試合であることは百も承知。僕たちには強みがあり、自分たちを信じている」と臆せずに自分たちらしく戦うことを口にした。
前回大会でクロアチア代表は、並み居る強豪国を次々に撃破し、史上初のファイナルの舞台に立った。4年前の再現を狙う“ヴァトレニ”の主将は「必ずしも優勝候補が勝つとは限らないことを、僕たちは何度も証明してきた。僕たちは誰に対しても敬意を払うと同時に、自分たちには不可能がないということを知っている」と自信。さらに「ブラジルとは何度か対戦しているけど、まだ勝てていないんだ。それが変わることを期待しよう。アグレッシブに、相手のゲームをさせないようにしなければならない」と闘志を燃やしている。
今年9月に37歳の誕生日を迎え、自身の4度目のW杯に挑んでいるモドリッチ。クロアチア代表歴代最多試合出場数を更新し続け、いまだに衰え知らずのプレーを見せている同選手は「将来のことは、いつまで代表でプレーできるかは、これからだ。今は、100パーセント目の前のことに集中している」と告白。一方で「将来について考える時間は必ず訪れるだろう。残念なことに、僕には子供の頃のように永遠の若さを保つ秘訣はないんだ。もしあれば、遠慮なく教えて欲しいね」と明かした。