フランス代表GKウーゴ・ロリス(トッテナム/イングランド)が、10日に行われるFIFAワールドカップカタール2022準々決勝イングランド代表戦の前日会見に臨んだ。フランスメディア『RMC』がコメントを伝えた。
普段からイングランドのプレミアリーグでプレーしているロリスは、「日常的に彼らを見ているから、よく分かっている。彼らはEURO2020で非常に惜しいところまで行った(※準優勝)。彼らは勝つために、ここにいるんだ」と対戦相手を警戒。「サッカーやラグビーでもライバル関係がある。フランスvsイングランドには特別な味わいがある。相手がどこであれ、ワールドカップ準々決勝の期待に応えられるよう、準備をしている。イングランドのような偉大な国と戦うために準備しなければならない」と意気込みを示した。
英国内では、ロリスを“レ・ブルー”における弱点とみなす論調もあるようだ。ただ、35歳のキャプテンは「最も重要なのは、記者会見やメディアの記事ではなく、やはりピッチ上だ。僕たちはすべてを無視している。ワールドカップの準々決勝にもなれば、外からのモチベーションは必要ない」と意に介さず。ビルドアップで自身が狙われる可能性については、「どのチームもプレスをかけてきて、リスタートを難しくするような状況に遭遇することはある。この段階まで来ると、チームをトラブルに巻き込まないよう、完璧に近い選択をしなければならない」と語っている。
イングランド代表の主将は、トッテナムでロリスとチームメイトのFWハリー・ケイン。ロリスは長年クラブで共闘している盟友との対戦を心待ちにしている。
「彼はどこからでも得点できる能力を持っている。PKに関しては世界トップの一人だ。もちろん、僕たちのサッカーは分析に基づいているが、それでも感情は混じるだろう。PK戦に突入する前に決着をつけたいとお互いに思っているはずだ」
「僕たちはかなり重要な関係を築いている。9年近く一緒にプレーしているんだ。ピッチの中でも外でも、お互いのことをよく理解している。ハリーについては、ポジティブなことしか言えない。彼は真のリーダーであり、チームメイトの手本となる存在だ。ピッチに立つすべての選手と同じように、彼もこの準々決勝を突破して母国を助けたいと願っているはずだ。彼は世界的に有名な選手であり、これ以上付け加える必要はないだろう。1試合だけ、対戦相手として、すべてのエネルギーを自分のチームに捧げることになる」