ブラジルが散った。カタール・ワールドカップは準々決勝に入り、12月9日にブラジルがクロアチアと対戦。0-0のまま延長戦までもつれ込み、ネイマールの鮮やかなゴールで先制したが、その後半にはクロアチアがブルーノ・ペトコビッチの一撃で同点に。PK戦4-2でクロアチアがベスト4へと進んだ。ブラジルは前回大会に続き、またもベスト8止まりに終わった。
上写真=PK戦の明と暗。クロアチアが2試合連続でPK戦を制して、ベスト4一番乗り!(写真◎Getty Images)
■2022年12月9日 カタールW杯 準々決勝(エデュケーション)
クロアチア 1-1(PK4-2)ブラジル
得点者:(ク)ブルーノ・ペトコビッチ
(ブ)ネイマール
ネイマールがブラジル代表歴代最多の77ゴール目も…
粘りのクロアチアが、またしてもPK戦を制して、ファイナリストになった前回大会に続いて2大会連続でベスト4へと駒を進めた。
キックオフからブラジルのスピード満点のボール回しに、クロアチアが食らいつく展開。激しく足元にチャージして、ブラジルのつながりを分断した。
ブラジルが攻めながらも、クロアチアが自慢の粘りでしのいで時計を進める。ともにいくつかのチャンスを迎えたが、0-0のままスコアは動かないままだった。このまま突入した延長戦で、ようやくネットを揺らしたのはあの千両役者。前半終了間際の105+1分、中央でネイマールが持つと、ロドリゴ、ルーカス・パケタと2度に渡って壁パスで中央を強引に割って、最後はGKドミニク・リバコビッチを軽やかにかわしてゴールに蹴り込んだ。
ようやく、ようやく生まれたゴールは、ネイマールにとってブラジル代表の77ゴール目。あのペレに並んで歴代1位タイという歴史的な一発だった。
ところが、これで終わりではなかったのだ。117分、クロアチアがルカ・モドリッチを起点にカウンターを仕掛け、左サイドを抜け出したミスラフ・オルシッチが中央へ送ると、ブルーノ・ペトコビッチが左足を振ってゴール左へと送り込んだ。クロアチア、同点!
こうして決着はPK戦へ。クロアチアはラウンド16で日本のPKを3度も止めたGKリバコビッチが、またも大活躍。ブラジル1人目のロドリゴのキックを左に跳んで止め、最後はマルキーニョスのキックが左ポストを弾いて、4-2でクロアチアが勝ち抜いた。
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